ソナタ イ短調 作品2−10
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2067 リコーダー用 1800円+税
SR-030 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 リコーダー用 1860円(税込)
RG-067 リコーダー用 900円+税(絶版)
★解題★
作品2のアルトリコーダーソナタ集(12曲)は作曲者マルチェロが26歳だった1712年にヴェネチアで出版されました。生前から何度も版を重ね、のちにはフラウト・トラヴェルソ用に移調されてロンドンでも出版され、人気を博したといいます。青年作曲家マルチェロの自由な創意が息づいた貴重な作品集だと言えるでしょう。
★解説★
5楽章から成り、緩・急・緩・急、そしてメヌエットという構成です。
第1楽章はラルゴ(はば広く)、4分の3拍子。マルチェロが偏愛したトリル音型をモチーフとしながら、途中は16分音符で音楽が流れます。一見平凡なようで実は独創的な瞬間が随所に光る逸品です。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の2拍子。いろいろな高さで出てくる、小走りにかけ上がる速い音階が印象的な軽妙な音楽ですが、リズムや和声に工夫があって、音楽は多様な表情を見せます。
第3楽章は再びラルゴで、2分の3拍子。付点のリズムをまじえながら悲しみを歌い出しますが、後半、音楽のクライマックスに向かうあたりの作りは新鮮な感じがあります。最後は半終止で、アタッカで第4楽章に続きます。
第4楽章は再びアレグロで、8分の12拍子のジークふうの音楽ですが、リズムの具合・拍のとりかたが実に独特で、よくあるジークの感じとはずいぶん違います。マルチェロの独創性が遺憾なく発揮された曲だと言えるでしょう。
第5楽章は8分の3拍子のメヌエットで、かなり速いテンポの音楽でしょう。これもまた平凡のようで平凡にならない、マルチェロらしい小品です。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(C−1)
第2楽章(C−2)
第3楽章(B−2)
第4楽章(C−1)
第5楽章(C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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