ソナタ ト短調 作品2−11
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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2080 リコーダー用 1800円+税
SR-030 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込)
RG-080 リコーダー用 900円+税(絶版)
★解題★
作品2のアルトリコーダーソナタ集(12曲)は作曲者マルチェロが26歳だった1712年にヴェネチアで出版されました。生前から何度も版を重ね、のちにはフラウト・トラヴェルソ用に移調されてロンドンでも出版され、人気を博したといいます。青年作曲家マルチェロの自由な創意が息づいた貴重な作品集だと言えるでしょう。
★解説★
4楽章から成り、緩・急・緩・急という構成です。マルチェロらしいフレッシュなアイディアに満ち、しかもやさしくて演奏しやすい、どなたにもお勧めできる作品です。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、8分の12拍子のシチリアーノふうの曲です。終結部で、同じ音型を少しずつ高い音程に移して何度かの転調を重ねる手法は第4楽章の終結部にもみられ、このソナタの特徴のひとつになっています。
第2楽章はプレスト(速く)、4分の4拍子です。16分音符4つと8分音符ひとつから成る短いモチーフを徹底的に扱って音楽がつくられていて、まるで「こんな短いモチーフにもこれだけの表現力がある」とでも言っているかのようです。
第3楽章は再びアダージョで、2分の3拍子。間奏曲ふうの楽章ですが、短いなかに、無駄な音がひとつもなく、くっきりと心の小さなドラマを描き出すさまはみごとです。
第4楽章は再びプレストで、8分の12拍子のジークふうの楽章です。どこかものさびしげな独特なテーマを、多彩なリズムパターンを駆使して展開していきます。終結部では、ト短調を維持したまま終わるのかと思いきや、一瞬のできごとですがハ短調・ニ短調を経てからト短調に戻って終わるという趣向を凝らしています。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(A−2)
第4楽章(B−3)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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