アルトリコーダー デュオソナタ
ヘ長調 作品1-2
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録したマイナスワン音源つき楽譜★
3085 リコーダー用 1800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)
★解題★
1708年にオランダで出版されたマッテゾンの「作品1」のソナタ集には、4曲の二重奏ソナタと8曲の三重奏ソナタが収められています。本作は集中2番目に収録された作品です。
(石田誠司)
★各楽章解説★
第1楽章 Ouverture 序曲
付点のリズムが特徴的なゆっくりとした部分の間にフーガ風の快速なPrestoがさしはさまれる、フランス式序曲のスタイルの楽章。遅い部分の付点リズムはより厳しく複付点に演奏する慣習があったという説もありますが(実際そのようにしている演奏も多いです)、そうではないという主張も行われています。この曲の場合、付点リズムと8分音符の動きが重ねられている箇所が多く(4〜8小節など)、複付点に演奏してリズムの食い違いを生じさせるのは不自然と、譜面そのままに演奏しています(異論もあるでしょうが・・・)。
第2楽章 Air en Rondeau ロンドによるエール
中庸の速さで揺れ動くように奏される楽章、31小節第2パートの「ファ−ソ−ラ」の速い動きはけっこう難度が高いのでよく練習してください。
第3楽章 Allemande アルマンド
ゆっくりとした舞曲ですが、細かな音符が多いので「せわしい」感じにならないよう注意が必要です。終わりの3小節、Adagio-Adagissimoと指示されていますが、「速度」の指定というよりむしろ「曲想」の指示と見たほうがよいようです(「Adagissimo」でリズムが倍の細かさになるので、かえって音の動きが早くなってしまう)。付点のリズムを柔らかめに、レガート気味のタンギングで吹くといいでしょう。
第4楽章 Largo ラルゴ
6小節の短い楽章ですが、和声の移り変わりに気をつけて演奏しましょう。最後は次の楽章に続く気持ちで。
第5楽章 Gigue ジーグ
8分の9拍子の軽快な舞曲。大きな3拍子(付点4部音符×3)と捉えると感覚をつかみやすいと思います。
(早川廣志)
※ 演奏例がお聴きいただけます
・1 オヴァチュア
・2 エール
・3 アルマンド
・4 ラルゴ
・5 ジーグB3
B2
B3
B1
C1
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 早川廣志
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