3本のアルトリコーダーのめのソナタ
ハ長調 作品1-5
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録したマイナスワン音源つき楽譜★
3106 リコーダー用 1800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)
SR-149 リコーダー用 3800円+税
★解題★
1708年にオランダで出版されたマッテゾンの「作品1」 のアルトリコーダー重奏ソナタ集では、全12曲のうち、第3番から第10番に至る8曲が三重奏曲になっています(他は二重奏曲)。
★解説★
作品1−5の三重奏曲は5つの楽章から成り、遅い楽章での響きの美しさ、速い楽章での軽妙で機知に富む味わいなど、絶品と言ってよい出来栄えです。
第1楽章はマルシェ(行進)、4分の4拍子です。第3リコーダーが終わり近くまではずっと「低音楽器」らしい動きで音楽を支えますが、最後の方で突然高温部に参入してトリッキーな面白い動きを先導します。
第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子で、第一リコーダーが同音を打って先導すると第2・第3リコーダーが唱和して始まります。短いながら響きの美しさに魅せられる名品です。
第3楽章はアレグロ(快活に)、8分の3拍子の短いフーガです。第1リコーダーが単独で8小節にまたがる長い主題を提示し、第2・第3リコーダーが応答・提示をおこなって開始。活発に小気味よく進む、躍動感に満ちた楽章になっています。
第4楽章はエア(アリア)と題され、ラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。清澄な感じのコラールふうの音楽で、心が洗われるようなきよらかな美しさに満ちています。
第5楽章はジークで、8分の6拍子です。ヴィト(速く)と指定されていますが、付点八分音符のリズムをまじえて進みますので、そう極端に速い音楽ではなさそうです。軽妙で洒落た終曲となりました。
※ 演奏例がお聴きいただけます
・1 マルシェ
・2 アダージョ
・3 アレグロ
・4 エア
・5 ジーク
C1
A2
C1
B1
B3
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 武藤哲也
マッテゾンのページにもどる
HOME