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J. J. クレス

〜〜16曲もの独奏ソナタが伝わる〜〜


★ダルムシュタットで活躍★

 ヨハン・ヤコブ・クレス(Johann Jakob Kress)は、1685年ごろ、つまりバッハやヘンデルと同じころに生まれたドイツの作曲家・ヴァイオリニストで、長くダルムシュタットの宮廷に居て、コンサートマスターも務めました。テレマンと親しかったらしく、息子の名付け親になってもらったそうです。


★J. J. クレスのリコーダー作品★

 クレスのリコーダー用作品としては、通奏低音伴奏ソナタの6曲セットが2つと4曲セット1つがロストック大学に保存されています。

 そして、このうち、1つのセット(ここでは仮に「第2セット」と言っています)の6曲は、カッセル大学所蔵の12曲から成る写本に「(作者不詳の)ヴィオラ=ダ=ガンバ・ソナタ」として重複収録されています。(ただし1部は調が異なっています。)そこで、この「カッセル写本」にある12曲のうち、ロストック写本と重複していない6曲もクレスの作品かも知れません。

 以上から、全14曲または20曲の通奏低音伴奏ソロソナタが残っていることになり、リコーダー独奏曲の作家としては、バロック時代でもかなり大きな存在です。


 さて曲を特定するための固有の曲名があるといいのですが、ロストックの2つの「6曲セット」には元来区別できるような名がなさそうですし、作品番号などもついていないようです。ただ、この3つのセットのソナタの構成をみると、

6つのソナタ(仮に「第1セット」) 1.ト長調 2.ヘ長調 3.ト短調 4.ハ長調 5.ト長調 6.ヘ長調
6つのソナタ(仮に「第2セット」) 1.ヘ長調 2.ト長調 3.ハ長調 4.ト長調 5.ヘ長調 6.ト長調
4つのソナタ 1.ハ長調 2.ト短調 3.ヘ長調 4.ト短調

となっていて、偶然にも、「同じ番号の曲の調はすべて異なる」のです。たとえば「第1番 ト長調」といえば、必ず「6つのソナタ」の、表で最初の行のセットの第1番だと決定するわけです。

 そこで、たとえば表の最初曲であれば「ソナタ 第1番 ト長調」と称するとともに、この曲の属する「6つのソナタ」を、仮に「6つのソナタ」の「第1セット」と名づけ、「『6つのソナタ』第1セットより)」のように注記することにしました。


リコーダーJPから出版のあるJ. J. クレス作品

アルトリコーダーソナタ 第1番 ト長調(「6つのソナタ」第1セットより)




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