ソナタ 第3番 ト長調
YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
全曲をノーカットで試聴できます。
★この曲を収録したCDつき楽譜★
2098 リコーダー用 1800円+税
SR-043 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円 (税込)
RG-098 リコーダー用 900円+税(絶版)
★解題★
まだ二十歳を過ぎたばかりのペープシュは、アムステルダムでリコーダーのための通奏低音伴奏ソナタを6曲セットで出版しました。その後、イギリスに渡ってすばらしい活躍をみせたペープシュの、これは若き日の記念碑的な作品と言えるでしょう。
★解説★
4楽章から成る比較的小規模なソナタです。気品があって、しかもやさしく演奏できる、すばらしい作品です。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)4分の4拍子。30年後に書かれるヘンデルのイ短調ソナタ第3楽章の開始がこの曲の開始によく似ています。ペープシュのこの曲はヘンデルよりもずっと短いのですが、短い中で丁寧に語る洗練された一品になっています。
第2楽章はアレグロ(快活に)で4分の4拍子です。リズミックな動機と音階的な動機を組み合わせた主題を美しい和声の変化や転調をおりまぜて繰り返し扱っていきます。爽やかな佳品だと言えるでしょう。
第3楽章は再びアダージョで、4分の3拍子です。ちょっと変わった雰囲気の主題で始まり、リコーダーパート譜だけを見ていると各フレーズの終わりがヘミオラ(部分的に倍の拍を単位とする「2分の3拍子」になる)になっているようなのに、低音の方は4分の3拍子を維持した弾き方になっていて、おもしろい効果を上げています(最後だけは本当にヘミオラだと思いますが)。
第4楽章は再びアレグロで、4分の4拍子のガボットふうの音楽です。親しみやすいテーマで始まり、短い中に次から次へと惜しげもなく新鮮なモチーフを導入しながらつくられた秀逸な作です。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(A−2)
第4楽章(B−3)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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