リコーダーJP ペープシュ作品


ソナタ 第8番 ニ短調


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録したCDつき楽譜★
2204 リコーダー用 1800円+税
RG-204 リコーダー用 1200円+税(絶版)
SR-109 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込み)


★解題★

 アムステルダムで出版された6曲のソナタが、1700年代はじめ、ロンドンでWalshによる再版が発売されると、おそらく人気があったのでしょう、続編が企画され同じWalshから出版されました。それが作品2aのソナタ集です。

 作品1に比べると、より後期バロック的な特徴が強くなっているように思われます。


★解説★

 4つの性格の異なる楽章から成っており、緩急緩急のオーソドックスな、コレルリのいわゆる「教会ソナタ」の構成です。曲集中でも随一の傑作でしょう。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子で、前半・後半ともに繰り返すよう指定があります。前半はニ短調に始まりヘ長調に転じてしめくくりますが、後半は激しい転調を繰り返し、最後は新しいリズムを導入して収束に持って行きます。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子です。しかし、2拍子に聴こえるテンポで演奏するのはかなり難しいでしょう。低音が1小節遅れでリコーダーを追いかけるように始まり、美しいゼクエンツを織り込みながら息もつかせぬ緊張感あふれる音楽を繰り広げます。

 第3楽章はラルゴ(広びろと)、2分の3拍子で、ヘ長調に転じています。伸びやかで穏やかな表情の主題を扱いますが、表情の微妙な変化に味があり、最後は、すこし意外な箇所でヘミオラを挟むことによって、面白い効果を挙げています。

 第4楽章は再びアレグロで、8分の12拍子です。叩きつけるように始まってなだらかな動きに続くテーマ、そして前半の収束部分に現れる、タイを用いた「頭欠け」音型のモチーフなど、すべて印象が鮮やか。そして後半ではこれらの要素が力を合わせてみごとな高揚をみせます。絶品。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−3)
第2楽章(C−2)
第3楽章(A−2)
第4楽章(C−1)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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