ソナタ 第9番 ヘ長調
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録したCDつき楽譜★
2211 リコーダー用 1800円+税
RG-211 リコーダー用 1200円+税(絶版)
SR-109 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込み)
★解題★
アムステルダムで出版された6曲のソナタが、1700年代はじめ、ロンドンでWalshによる再版が発売されると、おそらく人気があったのでしょう、続編が企画され同じWalshから出版されました。それが作品2aのソナタ集です。
作品1に比べると、より後期バロック的な特徴が強くなっているように思われます。
★解説★
4つの楽章から成っており、緩急緩急の構成です。演奏しやすく、それでいて内容的には極上の質を持つ名品です。
第1楽章はラルゴ(広びろと)、4分の4拍子です。伸び伸びとした感じのテーマで始まりますが、やがて細かなリズムも用いたリズミックなモチーフをまじえて、かなり躍動感のある音楽になっていきます。ちょっと「すでに装飾もほどこした楽譜」のようにも見えます。
第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子です。後年書かれたヘンデルのイ短調ソナタの第4楽章のテーマとよく似た(ただし長調の)テーマで始まります。たくさん連続する16分音符がスピード感を感じさせる颯爽とした佳品です。
第3楽章はふたたびラルゴで、2分の3拍子。ニ短調に転じています。前半・後半とも繰り返すようになっており、前半の終止カデンツを導くヘミオラ(なのでしょう多分)の箇所は、リズムが少し変則的で、一瞬、拍子感を見失いそうになる面白さがあります。
第4楽章はアレグロ(快活に)で、8分の3拍子です。小気味良い感じのテーマを扱ってキビキビした音楽を進めます。また、この楽章には限らないのですが、形式美という点で非常にすぐれていて、演奏しても聞いてもほんとうに惚れ惚れするような姿のよさが印象に残ります。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(C−1)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−2)
第4楽章(C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 (全音 1500BN) チェンバロ(電子楽器)演奏:
石田誠司
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