リコーダーJP ペープシュ作品


ソナタ 第12番 ヘ長調


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2238 リコーダー用 1800円+税
SR-116 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込み)


★解題★

 アムステルダムで出版された6曲のソナタが、1700年代はじめ、ロンドンでWalshによる再版が発売されると、おそらく人気があったのでしょう、続編が企画され同じWalshから出版されました。それが作品2aのソナタ集です。

 作品1に比べると、より後期バロック的な特徴が強くなっているように思われます。


★解説★

 ペープシュの第2ソナタ集(第7番〜第12番)の充実はすばらしいもので、傑作が目白押し。本作も、すみずみまで音楽的な楽しさに満ちた佳品です。

 第1楽章はラルゴ(広びろと)、4分の4拍子です。音階的な動きを中心によく動く低音に乗って、独奏楽器が最初に短いモチーフを示します。あとは、このモチーフがきっかけとなって音楽が広がっていきます。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。まず調子の良いリズミカルな主題が示され、これがよく活躍して音楽が組み立てられていきます。最後にテーマが回想されて、曲の姿もたいへん良い感じにまとめられています。

 第3楽章は再びラルゴで、2分の3拍子です。ニ短調に転じて少し哀切な感じの音楽になります。ここでも「最初に示した主題を十分に活用(展開)していく」という音楽の進め方です。

 第4楽章は再びアレグロで、すばしこく、活発な感じの主題を扱います。前半がヘ長調で始まってハ長調(属調)に移ってしめくくられ、後半はいくつかの調を経たあとヘ長調で主題が戻ってきてしめくくられるという、後期バロック的な形もピタリと決まっています。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−1)
第4楽章(C−1)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 (全音 G-1A)  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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