ペジブル デュオソナタ ニ短調 作品1-1


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★この曲を収録したマイナスワン音源つき楽譜★
3091 アルトリコーダー用 1800円+税
SR-134 アルトリコーダー用 3800円+税
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■解題(ペジブルのデュオソナタ)■

 17世紀末から18世紀初めにかけて、イギリスでは紳士たちの間でアルトリコーダーが大流行しました。ジャック・ペジブル(ジェームズ・ペジブル)は、その立役者だったと目される人物で、写本で残っている独奏ソナタは、はなやかな技巧を盛り込み複雑な転調を駆使する曲が目立ちます。

 対して、1702年にWalshが出版した「作品1」の二重奏ソナタ集は、アマチュア愛好家が楽しめるように比較的易しく書かれた曲が多くなっています。


■解説(ニ短調・作品1-1)■

 本作(ニ短調・作品1-1)は、「作品1」のなかでも最も平易な曲のひとつです。

 第1楽章はグラーヴェ(重々しく)、2分の2拍子です。ものがなしいテーマを第1リコーダーが唱え、第2リコーダーがそれを模倣して始まります。近親の調へ揺れ動くこともありますが、主調の支配力がかかなり強い音楽で、最後まで雰囲気を大きく変えることなくまとめています。

 第2楽章もグラーヴェですが、今度は4分の3拍子です。2本のリコーダーが3度の音程で声をそろえて平明な感じのテーマを唱和しながら始まり、以下、最後まで2本のリコーダーがリズム的な面で(そして音程のうえでも)調子を合わせて進む箇所の多い音楽になっています。

 第3楽章はプレスト(速く)、4分の3拍子。高いところからしだいに下ってくるテーマで始まります。2本のリコーダーがかろやかな音楽をつむぎ出していくのが気持ちよい、爽快な快速楽章。

 第4楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。第2楽章と同様、2本のリコーダーがそろって唱和する場面の多い曲で、ある意味、素朴な印象すらも与えます。

 第5楽章は再びプレスト(速く)と指定され、4分の6拍子です。今度は2本のリコーダーが「呼び交わす」場面の多い音楽で、軽妙にして自在な音楽の進めかたに、ペジブルの面目が躍如としています。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章 (B−2)
第2楽章 (B−2)
第3楽章 (B−3)
第4楽章 (B−1)
第5楽章 (B−3)

※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 武藤哲也



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