ソナタ イ短調
ベベル写本 第4番
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RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)
2304 リコーダー用 1800円+税
★解題★
17世紀終わりごろのリコーダーソナタ 25曲を中心とする、チャールズ・バベルの写本(ロチェスター大学シブレー図書館所蔵)で、第4番として収録されているソナタです。
★解説★
6つの楽章から成っています。全体に比較的短く、第4・第6楽章以外には繰り返しの指定もないので、小粒な取り組みやすいソナタだと言えますが、劇的な緊張感も持つ名品です。
第1楽章はモデラート(穏やかに)、4分の4拍子です。つぶやくような、印象的な短いモチーフで始めて、やがて少し訴えかけるような調子もまじえながら音楽を進め、コンパクトにまとめています。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子。本作のなかでも最も豊かな内容を持つ楽章です。小気味よいアクセントを利かせながら快調・爽快に進む音楽で、途中、2度ほど短い間奏を挟んでいます。
第3楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子の短い短い間奏曲です。いちおうイ短調の主和音で始まっていながら、すぐにふらふらといろいろな調へゆれ動き、やがてイ短調で終止します。最後に通奏低音だけの短い後奏があって半終止します。
第4楽章はレント(ゆっくりと)、2分の3拍子です。最初に示した物悲しく穏やかなテーマを丁寧に扱って、きれいに唱歌形式にまとめています。
第5楽章はアリアと題され、プレスト(速く)と指定されています。すばしこい感じで歌いだし、リズミカルに下ってくるテーマは、堂々たる風格を持っています。このテーマを丁寧に扱いながら語り進めます。
第6楽章は再びアレグロで、4分の6拍子です。小気味よいアクセントを利かせたリズミカルな音楽で、短いながらも、気宇の雄大な、すぐれた終曲になっています。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B2)
第2楽章(C1)
第3楽章(B2)
第4楽章(A2)
第5楽章(C1)
第6楽章(C1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 (アウロス509B使用)
チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)
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