トリオソナタ 1番 ヘ長調(「12のソナタ」より)
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全曲をノーカットで試聴できます
★この曲を収録したCDつき楽譜★
2072 リコーダー用 1800円+税
SR-035 リコーダー用 2800円+税
ダウンロード製品
RG-072 リコーダー用 900円+税 (絶版)
★解題★
G.サンマルティーニの「2つのリコーダーまたはヴァイオリンのための12のソナタ」は、1727年にロンドンで出版された曲集です。題名によればヴァイオリンで演奏してもよいことになっていますが、これは言わば「ヴァイオリンを弾いている人にも楽譜を買ってもらえるように」という、営業上の理由でこういうことになったのでしょう。サンマルティーニ自身、管楽器(オーボエ)の名人だったわけですし、当時のオーボエ奏者ならもちろんリコーダーも演奏したでしょうから、どちらかといえば「リコーダーの曲」として構想されたものと思われます。
曲集全体を通じて技術的に極端に難しいところがほとんどなく、アマチュア愛好家に広く楽しんでもらおうと考えて書かれた曲であることがよくわかります。
★解説★
曲は3つの楽章から成っています。たいへんやさしく演奏でき、しかも無類に楽しい傑作です。
第1楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子。弾むような付点のリズムで音楽が進みます。2本の笛のうちどちらかが声をかけて他方が答える、という場面がたくさんあります。お互いによく聴き合って音楽をつくっていく楽しさ。
第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子。ニ短調で、ほっと小さなため息を漏らしたあと、流れるように歌います。二度(隣どうしの音で、ハモらない音程)でぶつかるときの一瞬のきしみが、美しさをいっそう際立たせます。
第3楽章は再びアレグロで、8分の3拍子。4小節遅れ・2小節遅れ・1小節遅れなど、いろいろなズレぐあいで一瞬カノンふうになる箇所を多数もりこみながら軽妙に進む音楽で、この楽しさはサンマルティーニならではのものです。
※なお、この曲の「伴奏CDブック」製品(品番RG-072)には、通常のように標準テンポ・モダンピッチの演奏例やマイナスワンのほか、ボーナストラック中に、「中級者による中級者のためのマイナスワン」ということで、第1楽章と第3楽章につき、「極めてゆっくりなマイナスワン」も収録しています。(ただし「リコーダー音楽叢書」版製品(SR-35) には収録していませんのでご注意ください。)
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏(標準テンポの演奏例)
第1楽章(B−2)
第2楽章(B−1)
第3楽章(B−3)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏:Duo Affetuoso 第1リコーダー:長谷川圭子さん・第2リコーダー:長谷川智彦さん チェンバロ(電子楽器)演奏:
石田誠司
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