ソナタ 10番 ヘ長調(「12のソナタ」より)
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
SR-047 リコーダー用 3800円+税
2107 リコーダー用 2400円+税
ダウンロード製品 640円(税込)
RG-107 リコーダー用 900円+税(絶版)
★解題★
G.サンマルティーニの「2つのリコーダーまたはヴァイオリンのための12のソナタ」は、1727年にロンドンで出版された曲集です。題名によればヴァイオリンで演奏してもよいことになっていますが、これは言わば「ヴァイオリンを弾いている人にも楽譜を買ってもらえるように」という、営業上の理由でこういうことになったのでしょう。サンマルティーニ自身、管楽器(オーボエ)の名人だったわけですし、当時のオーボエ奏者ならもちろんリコーダーも演奏したでしょうから、どちらかといえば「リコーダーの曲」として構想されたものと思われます。
曲集全体を通じて技術的に極端に難しいところがほとんどなく、アマチュア愛好家に広く楽しんでもらおうと考えて書かれた曲であることがよくわかります。
★解説★
3楽章から成っています。伸び伸びした佳品ですが、第1リコーダーに内容的な比重が偏っており、その意味では2本のリコーダーが対等とは言いがたいつくりになっています。もしかすると、元来は独奏ソナタとして着想された曲だったのかも知れません。
第1楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。うららかな春の日に散歩でもしているような、明朗で気持ちのいい音楽です。技術的には、細かな速い動きが第1リコーダーにかなり偏っていて、第2リコーダーに比べて忙しくなっています。
第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子で、ニ短調に転じます。夕暮れか夜明けの薄闇を思わせるような、少しぼんやりとした感じの、しかし不思議に魅惑的な曲です。半終止してそのまま第3楽章に続きます。
第3楽章は再びアレグロで、今度は8分の3拍子です。軽やかで、ひろびろとした広がりも感じさせます。ここでも第1リコーダーの方がやや難しいので、少し技術差のある2人で演奏するにの向いているでしょう。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−3)
第2楽章(B−2)
第3楽章(B−3)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏:Duo Affetuoso 第1リコーダー:長谷川圭子さん・第2リコーダー:長谷川智彦さん チェンバロ(電子楽器)演奏:
石田誠司
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