リコーダーJP テレマン作品


ソナタ ハ長調(忠実な音楽の師より)


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★この曲を収録したCDつき楽譜★

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1012 リコーダー用 1800円+税
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★解題★

 テレマンの「忠実な音楽の師」は、「音楽の練習帳」と同じく当時家庭で親しまれていた楽器をさまざまに組み合わせた編成の楽曲から成っていますが、1年間にわたってつぎつぎと刊行されるという、当時としてはたいへん新しい発表形式をとりました。いわば音楽ファンのための定期刊行物として企画され出版されたわけです。このあたりに、作曲家としての才能だけでなく、事業家・ジャーナリストの才能も兼ねそなえたテレマンの面目がよく表れているといえるでしょう。


★解説★

 曲4つの楽章から成っています。

 第1楽章は「カンタービレ」。これは「よく歌うように」という意味です。ゆったりと歌いながらも、ところどころ速い音符が味付けに入っています。このソナタは全体としてたいへん活発に音が運動する曲ですが、そのことは第一楽章のこういうちょっとしたところでもすでに暗示されているわけです。最高音「高いソ」まで出てくるテレマンらしい高い音域でのさえずり。

 第2楽章はアレグロ(快活に)で、これまたテレマンらしいスピード感あふれる音楽です。それだけに易しくはありません。タンギングも大変ですし、指回りもやり辛いところがいくつかあります。しかし、苦労しがいのある曲です。

 第3楽章は「グラーヴェ」(厳粛に、荘重に)と指定されていますので、かなり重々しい感じでやる演奏がふつうかも知れませんが、石田の通奏低音実施では分散和音を多く弾いて、流れがよくなるようにしてみています。

 第4楽章は、第3楽章から休みなく続けて演奏されるヴィヴァーチェの8分の3拍子。飛び跳ねるような跳躍進行が多く、練習し始めはとまどいますが、よくさらえば指に馴染んできます。ただブレスは大変で、非常にすばやく息をとることが必要です。

 2楽章や4楽章はなかなか難曲ではありますが、曲のつくりは少し小ぢんまりしていて親しみやすく、私たちアマチュアリコーダー愛好家にとっては練習しがい満載の宝物のような曲だと思います。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B1) 
第2楽章(C2)
第3楽章(B1)
第4楽章(C2) 
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 織田優子さん  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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