リコーダーJP テレマン作品


ソナタ ヘ長調(忠実な音楽の師より)

全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)


この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
1014 リコーダー用 1800円+税
SR-005 リコーダー用  3800円+税
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RB-014A リコーダー用  900円+税(絶版)


★解題★

 テレマンの「忠実な音楽の師」は、「音楽の練習帳」と同じく当時家庭で親しまれていた楽器をさまざまに組み合わせた編成の楽曲から成っていますが、1年間にわたってつぎつぎと刊行されるという、当時としてはたいへん新しい発表形式をとりました。いわば音楽ファンのための定期刊行物として企画され出版されたわけです。このあたりに、作曲家としての才能だけでなく、事業家・ジャーナリストの才能も兼ねそなえたテレマンの面目がよく表れているといえるでしょう。


★解説★

 テレマンのソナタの中でもとくによく親しまれており、アマチュアリコーダー奏者によっても比較的よく演奏されるものです。小規模でかわいらしく、リコーダーの芸の見本帳のようなおもむきがあります。

 第1楽章は「ヴィヴァーチェ」(生き生きと)という発想記号通り、生気にみちた喜ばしい雰囲気の音楽です。1〜4小節で示される、歯切れのよい第一のテーマに対して5小節から始まる第二のテーマはやわらか味を帯びており、くっきりと表情の対照があります。リコーダーの楽器としての特性や指使い・音色の特徴などを熟知したテレマンならではの爽快さ。

 第2楽章は「ラルゴ」(幅広く)で、短いながらよく歌い起伏に富んだ印象的な楽章です。

 第3楽章は「アレグロ」(快活に)と指定されたジークふうの楽章です。この楽章でも元気のいい第一のテーマ(1〜4小節)と第二のテーマ(5小節以下)の間には、表情の上で鮮やかな対比があります。19小節には、ふつうに出す「高いド」よりもさらにオクターブ上の「ド」の音が書かれています。これは「φ14」の指使いで強く吹くと出ますが、難しい場合は、別に用意されている方の吹き方(Kさんの演奏例ではリピートした二度目のときにこちらで演奏してくださっています)で演奏するとよいでしょう。

 とにかく全体に、速いわりには演奏しやすく、また楽器がよく鳴り、「テレマンは本当にリコーダーのことをよく知っていて、じょうずにリコーダーに合わせて書いているんだなぁ」と実感できる作品です。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章 (C2)
第2楽章 (B2)
第3楽章 (C1)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: Kさん  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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