リコーダーJP テレマン作品


装飾範例つきソナタ 第1番

全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)



★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
1030 リコーダー用  1800円+税
SR-064 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 リコーダー用 1860(税込)


RB-030 リコーダー用  900円+税(絶版)


★解題★

 『装飾範例つきソナタ集』は、緩徐楽章について、作曲者自身が装飾のお手本を示して、アマチュアの学習の便に供しようというコンセプトのソナタ集です。第1番〜第6番が「ヴァイオリンまたは横吹きフルート用」(1728年)、第7番〜第12番が「横吹きフルートまたはヴァイオリン用」(1732年)として、いずれもハンブルグで出版されました。
 そういうわけで、残念ながらアルトリコーダー用の版は伝わっていません。しかし、使われている音域をみると、最高音がかなり低めに押さえられており、3度ほど高く移調してアルトリコーダーに転用することをきっと視野に入れていたろうと推測できます。いずれにせよ、いつもアマチュア愛好家の必要に応えようとしていたテレマンならではのアイデアが形になった、すばらしい作品集です。


★解説★

 4つの楽章から成っています。原調はト短調で、RJPのアルトリコーダー版は4度上げてハ短調になっています。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。4つの楽章のうち、この楽章だけに「装飾のお手本」が示されています。堂々としたテーマを手堅く扱い、最後は半音階的に上昇するモチーフを使って締めくくります。

 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、8分の6拍子です。「ジーク」とは違う感じの繊細な味わいの曲で、へミオラ(4分の3拍子のように拍子感が変わる個所)が頻繁にあってリズム感の点でも変化に富んでいます。後半は長調の感じから始まりって少し気分を変え、ダ・カーポして前半をまた繰り返します。

 第3楽章はグラーヴェ(荘重に)、2分の3拍子です。付点のリズムと三連のリズムとが交錯しながら、全体としてはなだらかな感じで音楽が進みます。

 第4楽章はアレグロ(快活に)で、4分の2拍子です。繰り返しの指定がないので長大な曲ではありませんが、中身はたいへん充実していて、演奏しがいのある終曲になっています。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B2)
第1楽章・テレマンによる装飾例(C1)
第2楽章(C1)
第3楽章(B3)
第4楽章(C2)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 長谷川圭子さん  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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