ソナタ ハ短調(ハラッハ・ソナタ 第1番)
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
1042 リコーダー用 1800+税
ダウンロード製品 620円(税込)
★解題★
本作は近年ようやく日の目を見た作品で、オーストリア領ナポリ副王を努めたアイロス・フォン・ハラッハ伯爵のコレクションからみつかったものです。同コレクションからは、他にもテレマンの作と記されたソナタや協奏曲、その他多数の作曲家のリコーダー作品がみつかっており、よくぞ集めて残しておいてくれたものですね。
ほんとうにテレマンの真作であるかどうか等についてはまだ議論のさなかですが、なかなかいい曲であるのは間違いありません。
★解説★
4楽章から成り、緩・急・緩・急の「教会ソナタ」型で書かれています。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。細かい動くを含むテーマを扱って手堅くまとめられています。さりげなく出てくる「同音連打」の音型は、のちの楽章でも重用されていて、全曲を統一する要素になっています。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子。いきなりトッカータふうの16分音符のモチーフから始まり、同音連打の音型も大活躍します。冒頭にあらわれたジグザグ進行の音型と、同音を3回連打する「運命の動機」のような音型が2大要素として大活躍します。
第3楽章はコン・アフェット(愛情をもって)、4分の3拍子です。テーマは、ゆったりとしながらも比較的大きな跳躍を多くふくむ動きから、やがてリズミックに早口になって訴えかけるように上昇していきます。この早口な動きが中心になって音楽を進めます。
第4楽章はプレスト(速く)、4分の4拍子。大きな跳躍進行を駆使して2声部から成るテーマを扱いますが、経過句のようにあらわれる16分音符の速いモチーフは、同音3回の連打を含んでいますが、第2楽章とは形が違っています。終結部分では半音階で上がっていくやや不気味な動きが耳に残ります。
※ 演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章 (B2)
第2楽章 (C2)
第3楽章 (B2)
第4楽章 (C1)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 長井 舞さん チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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