リコーダーJP R. ヴァレンタイン作品


ソナタ へ長調 作品5−12


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2188 アルトリコーダー用 1500円+税
RG-188 アルトリコーダー用 900円+税
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SR-095 アルトリコーダー用 3800円+税
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★解題★

 「英国人ヴァレンタイン作 独奏フラウト(アルトリコーダー)と通奏低音のためのソナタ 作品5 第1部」(SONATA A FLAUTO SOLO COL BASSO /Roberto Valentine Inglese opera quinta parte prima) は、6曲から成り、1715年ごろにローマで出版されました。続いて1716年ごろにアムステルダムで、1718年ごろにロンドンでも出版されましたが、これらの版はさらに6曲を加えた12曲入りになっていました。(ということは、ローマ版にも本来「第2部」があったのかも知れません。)

 さすがに「音楽の本場・イタリア」でリコーダー奏者として活躍したというだけあって、華麗にして才気あふれる作風です。


★解説★

 5つの短い楽章から成っており、小粒な取り組みやすいソナタ。作品5のなかでも屈指の佳品です。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。比較的こまかな音符で歌っていきます。ヴァレンタインがよく書き込んだ音階的走句を中心する装飾はみられず、いわば「装飾前」の楽譜のようでもあります。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の2拍子です。付点リズムを基調とする活発な感じの楽曲で、ヴァレンタインらしい、陽気さ軽快さです。

 第3楽章はサラバンドと題され、アダージョ、4分の3拍子です。サラバンドの特徴的なリズムで始まり、比較的高い音域で典雅に歌います。

 第4楽章はアリアと題されていますが、アレグロと指定されており、4分の2拍子。かなり速いテンポが合いそうです。前半は付点リズムが基調ですが、後半は三連符と付点リズムが交錯します。

 第5楽章はメヌエットで、8分の3拍子です。比較的軽妙な、速めのメヌエットでしょう。単純なメロディーのようですが、なかなかつややかに歌えます。



※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(B−3)
第3楽章(B−1)
第4楽章(C−1)
第5楽章(B−2)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:
石田誠司  チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)


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