リコーダーJP R. ヴァレンタイン作品


ソナタ ト短調 作品2−4


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
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★解題★

 「英国人ヴァレンタイン作 独奏フラウト(アルトリコーダー)とチェンバロまたはヴィオローネによる通奏低音のためのソナタ 作品2」(Sonate di flauto a solo col basso per il cimbalo o violone /Roberto Valentine Inglese opera seconda) は、12曲から成り、1708年ごろにローマで出版されました。

 さすがに「音楽の本場・イタリア」でリコーダー奏者として活躍したというだけあって、華麗にして才気あふれる作風です。


★解説★

 4つの楽章から成ります。小粒ながら個性的な4つの楽章から成る佳作です。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子です。打ち沈んだ調子の曲で、途中一瞬だけ高い音域に行きますが、ほとんどが中低音域で進みます。終止前のドッペルドミナント和音が鮮烈な印象を残します。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、8分の3拍子で、提示に対する応答が同一調で行なわれる点がやや変わっていますが、ヴァレンタインには比較的珍しい、フーガふうの音楽になっています。キビキビと活発に進みます。

 第3楽章は4分の4拍子で、再びアダージョです。ここでも第1楽章同様、全体に音域が低くて、楽章を通じて「高いシ♭」が最高音というのはかなり珍しいことです。第1楽章に比べると歩みの進んでいく感じの音楽になっています。

 第4楽章は2分の2拍子で、再びアレグロと指定されています。四分音符が広い音域を飛び回るような特徴的なテーマを扱い、小気味よく音楽を進めてクライマックスを築きますが、その後はまた打ち沈んでいって全曲を締めくくり、しっかりした統一感のあるソナタになりました。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−1)
第4楽章(B−2)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:
石田誠司  チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)


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