ソナタ ハ長調 作品2−6
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2223 アルトリコーダー用 1800円+税
SR-112 アルトリコーダー用 3800円+税
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★解題★
「英国人ヴァレンタイン作 独奏フラウト(アルトリコーダー)とチェンバロまたはヴィオローネによる通奏低音のためのソナタ 作品2」(Sonate
di flauto a solo col basso per il cimbalo o violone /Roberto Valentine
Inglese opera seconda) は、12曲から成り、1708年ごろにローマで出版されました。
さすがに「音楽の本場・イタリア」でリコーダー奏者として活躍したというだけあって、華麗にして才気あふれる作風です。
★解説★
4つの短い楽章から成る、爽快な魅力に満ちた佳品です。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子の、シットリしたおだやかな音楽です。何箇所かに現れる装飾的な下降音階はヴァレンタインがたいへん好んだものです。緩徐な楽章に装飾を音符として書き込んだのはヴァレンタインに特有のスタイルで、後年になるほど細かな書法が目立つようになります。
第2楽章はアレグロ(快活に)と指定された4分の4拍子の颯爽とした楽章です。まずリコーダーが無伴奏で主題を提示し、低音が同じ調で模倣する形で始まりますが、フーガというわけではなさそうです。主題が少しずつ変形され(また短縮された形で)何度も回想される間に、いろいろな副主題(あるいはむしろ経過部のような音楽)が挟まれる形で進みますので、むしろロンドのような印象を与えます。
第3楽章は再びアダージョで、イ短調で書かれています。サラバンドのリズムを持つ旋律で始まり、印象的な半音階的下降進行をさかんに用いながら語り進めます。フリギア終止で第4楽章に続きます。
第4楽章は再びアレグロと指定され、4分の3拍子です。爽やかに音階で下ってきた後、トリルを多用したモチーフでせり上がっていく、特徴的な主題を扱います。メヌエットなのかな?という感じですが、晴れ渡った青空を仰ぎ見るような趣が気持ち良く、すぐれた終曲になっています。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章 (C−1)
第2楽章 (C−1)
第3楽章 (B−1)
第4楽章 (B−2)
※カッコ内は指回り難度 です。
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)
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