ソナタ ホ短調 作品2−7
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2225 アルトリコーダー用 1800円+税
SR-120 アルトリコーダー用 3800円+税
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★解題★
「英国人ヴァレンタイン作 独奏フラウト(アルトリコーダー)とチェンバロまたはヴィオローネによる通奏低音のためのソナタ 作品2」(Sonate
di flauto a solo col basso per il cimbalo o violone /Roberto Valentine
Inglese opera seconda) は、12曲から成り、1708年ごろにローマで出版されました。
さすがに「音楽の本場・イタリア」でリコーダー奏者として活躍したというだけあって、華麗にして才気あふれる作風です。
★解説★
4つの楽章から成り、斬新な工夫の凝らされた意欲的な作品です。
第1楽章は、アダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。ゆったりした感じで始まったかと思うと、すぐに16分音符のビートが底流する音楽であることが明かされます。したがって付点八分音符の跳ねるリズムも、そのビートに乗って進んでいきます。最後は、ホ短調のままでは終わらず、そわそわしたような感じのモチーフで居心地悪げにロ短調でしめくくられます。
第2楽章はアレグロ(快活に)、8分の6拍子で、雄弁な感じのテーマをひとしきり歌うと、突如、こまかな付点の跳ねるリズムの音楽になります。収束部分では付点リズムによる同音の連打が耳に残ります。
第3楽章は再びアダージョで、2分の3拍子です。長調なのか短調なのかもあいまいな感じの独特な開始から、しだいにはっきりとト長調の音楽になって最初のフレーズを終えると、一瞬ニ長調を通って急速に緊張を高めてロ短調でクライマックスを築いて終止。最後は余韻を残してフリギア終止で終曲を呼びます。
第4楽章は再びアレグロで、8分の12拍子のジークです。力強い印象のくっきりしたテーマで始まり、その素材を駆使してがっちりとまとめられた佳品。最後に美しいゼクエンツがエコーで繰り返されて終わります。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章 (B−2)
第2楽章 (C−1)
第3楽章 (A−2)
第4楽章 (C−1)
※カッコ内は指回り難度 です。
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)
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