リコーダーJP R. ヴァレンタイン作品


ソナタ ヘ長調 作品3−3


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2267 アルトリコーダー用 1800円+税
SR-131 アルトリコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)



★解題★

 ヴァレンタインの「12のソナタ・作品3」は、「作品2」の発表の2年後、1710年にローマで出版されました。矢継ぎ早に作品が出版されている様子から、往年の活躍ぶりと作品の人気がしのばれます。


★解説★

 急・緩・急・急という、どちらかと言えば珍しい構成です。コンパクトにまとまっており、また創意に満ちた作品で、佳品のひとつと言えるでしょう。

 第1楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。特徴的なテーマ、それを低音が模倣して始まります。ただ、テーマのモチーフがいきなりゼクエンツを形成する、この入り方は、かなり珍しいでしょう。ひとしきりテーマを扱ったあと、つぎつぎと目新しいモチーフを導入しながら音楽を進めます。やがてまたきれいに終止になったかと思うと、それがテーマ回想の始まりで、間もなく収束となります。独創的な1品。

 第2楽章は4分の3拍子のサラバンドで、ラルゴ(広々と)と指定されています。サラバンドの特徴的リズム(四分・付点四分・八分)が多く登場しますが、それが同音の連打となっているのは、これまた珍しいと思います。(ただし付点四分にはトリルを指定。)

 第3楽章はガボットと題され、4分の2拍子で、再びヴィヴァーチェが指定されています。ほとんど跳躍進行ばかりで進みながら、簡潔にまとめられています。

 第4楽章は、アレグロ(快活に)と指定された、8分の12拍子のジーグです。密度高く書かれたすぐれた終曲ですが、テーマのなかにトリルが指定された四分音符があり、これを鮮やかに演奏するのがなかなか難しいと思います。(逆に言えば、これさえなければかなり速く演奏するのもそれほど難しくないのですが。)


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(C−1)
第2楽章(B−2)
第3楽章(B−3)
第4楽章(C−1)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー&MIDI
チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用リコーダーは全音G-1A、全音1500BN、チェンバロはRJP所有のデジタルサンプリング音源)


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