ソナタ ト長調 作品3−7
全曲試聴動画
RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)
2285 リコーダー用 1800円+税
★解題★
ヴァレンタインの「12のソナタ・作品3」は、「作品2」の発表の2年後、1710年にローマで出版されました。矢継ぎ早に作品が出版されている様子から、往年の活躍ぶりと作品の人気がしのばれます。
★解説★
4楽章から成り、「緩・急・緩・急」の構成ながら、2〜4楽章はすべて舞曲ですから、コレルリの言う「教会ソナタ」と「室内ソナタ」の折衷型とも言えるでしょう。
第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。ゆったりと歌う・・・と言っても大きな跳躍進行の多い、独特の歌いまわしです。収束部では後年のヴァレンタインが偏愛した速い音階的な装飾が少し書き込まれています。
第2楽章はアルマンドと題され、アレグロ(快活に)、2分の2拍子です。ほとんど全編にわたって八分音符が跳躍進行で駆け回る独特の音楽ですが、歌い出しの音をはじめ、ところどころに付点四分音符の重しが利いています。ユーモラスにまとめられたヴァレンタインらしい1品。
第3楽章はサラバンドで、再びラルゴと指定されています。第1楽章のテーマとの親近性の感じられるテーマで始まります。後半に入ると重層的にクライマックスを築く音楽となり、がっしりと構成されています。
第4楽章はガボット、2分の2拍子で、再びアレグロです。ここでも跳躍進行が多用されて、飛び回るような節回しが特徴になっています。かろやかな終曲となりました。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−3)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−2)
第4楽章(C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー&MIDIチェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源と全音G-1A)
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