アルトリコーダーデュオソナタ
ヘ長調 作品6-2
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円 (税込)
3113 リコーダー用 1800円+税
SR-161 リコーダー用 3800円+税
★解題★
ロバート・ヴァレンタインの「作品6」の無伴奏二重奏曲集は、いつごろどこで初出版されたのか、調べ得た範囲ではわかりませんでしたが、Walshによりロンドンで出版された版(おそらく初版ではない)が存在しますので、それに基づいて版を起こしました。
アルトリコーダー用の無伴奏二重奏曲集ですが、6曲のうち最初の4曲は「作品3」の通奏低音伴奏独奏ソナタの編曲です。第5番と第6番については今のところ「元ネタ」の曲を見つけられていませんが、これらにもオリジナルがあるのかも知れません。
編曲とは言いながら、たとえばルイエ・ド・ガンのソナタに基づいた同様の曲集(たぶん作曲者とは別人による編曲)などに比べると、非常によくできており、作曲者自身の手になる改作だったのではないかと思われます。
★解説★
第2番・へ長調は、作品3-3のソナタが元になっています。4つの楽章から成り、急・緩・急・急という、どちらかと言えば珍しい構成です。コンパクトにまとまった、創意に満ちた作品で、佳品のひとつと言えるでしょう。
第1楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。特徴的なテーマ、それを第2リコーダーが模倣しつつ支えて始まります。ただ、テーマのモチーフがいきなりゼクエンツを形成する、この入り方は、かなり珍しいでしょう。ひとしきりテーマを扱ったあと、つぎつぎと目新しいモチーフを導入しながら音楽を進めます。やがてまたきれいに終止になったかと思うと、それがテーマ回想の始まりで、間もなく収束となります。独創的な1品。
第2楽章は4分の3拍子のサラバンドで、ラルゴ(広々と)と指定されています。サラバンドの特徴的リズム(四分・付点四分・八分)が多く登場しますが、それが同音の連打となっているのは、これまた珍しいと思います。
第3楽章はガボットと題され、4分の2拍子で、再びヴィヴァーチェが指定されています。ほとんど跳躍進行ばかりで進みながら、簡潔にまとめられています。
第4楽章は、アレグロ(快活に)と指定された、8分の12拍子のジーグです。密度高く書かれたすぐれた終曲です。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(C−1)
第2楽章(B−2)
第3楽章(B−3)
第4楽章(C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司
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