ソナタ イ短調
パルマ写本第7番
RJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
全曲をノーカットで試聴できます
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円 (税込)
★解題★
イタリアはパルマ市「パラティーノ図書館(元のパルマ王立図書館)」に「Sinfonie di Roberto Valentini Inglese」と題された筆写譜があり、ヴァレンタインの通奏低音伴奏リコーダーソナタが12曲収められています。
★解説★
本作は集中の第7番目の曲(6曲ずつの2セットのうちの、後の方のセットの第1番)です。5つの楽章から成っており、3音連続で滑るようにすばやく順次進行する音型が全楽章に登場して本作を支配する要素になっているのが際立った特徴です。
第1楽章は2分の3拍子で、発想表示がありませんが、ゆったりとしたテンポの楽章でしょう。3音続きの速い音型はこの楽章だけで20回近くも現れますが、ずっと16分音符による表記だったのが、収束に入るあたりからは32分音符を用いるようになります。16分音符は、かなり速いのは確かですが、勢いに任せて装飾的に扱うのではなく、歌謡性を失わない扱いとするべきなのでしょう。
第2楽章はアレグロ(快活に)、8分の3拍子です。この楽章でも3音続きの速い音型は縦横無尽に活躍しますが、32分音符によるもの、16分音符前打音によるもの、16分音符によるものがあります。16分音符前打音によっている部分を、16分音符の速さでメロディックに扱うのか、32分音符の箇所に準じて装飾的に扱うのか迷うところですが、RJP版の演奏例では速い装飾的な扱いにしました。
第3楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。多様なリズム型を駆使して語り進める内容で、3音続きの速い音型は、数箇所で用いられてはいるものの、この楽章ではそれほど多用されていません。
第4楽章はヴィヴァーチェ(生きいきと)、4分の2拍子です。第3楽章まではすべてストレートに演奏する(つまり繰り返し指定を含まない)という形だったのですが、この楽章は前半後半それぞれを繰り返すように指定された2分形式を採っています。3音続きの速い音型は、旋律の中に織り込んで効果的に用いられています。
第5楽章は再びアレグロ、8分の3拍子で、メヌエットなのかも知れません。テーマは、始まったとたんに、3音続きの速い音型を含む小節をまったく同じ内容で3回も重ねるという大胆なもので、この念入りさが楽章全体の特徴にもなっています。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−3)
第2楽章(B−3)
第3楽章(C−1))
第4楽章(C−1)
第5楽章(B−3)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 (竹山 「スタンダード」 Maple) チェンバロ演奏: 石田誠司 (使用楽器はRJP所有のデジタルサンプリング音源)
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