リコーダーJP ディヴィジョン・フルート


老サイモン王


全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)


★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2237 リコーダー用 1400円+税
SR-157 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1240円(税込)




曲集「ディヴィジョン・フルート」について

 ディヴィジョンとは、多くの回数繰り返し演奏される低音パターンに乗せて、即興的に演奏された一種の変奏曲で、主題としては、よく知られた歌謡や楽曲の旋律が用いられました。イギリスでは17世紀にヴァイオリンの名手たちがよく演奏して人気を博しました。1686年にイギリスの出版業者Playfordが出版した「ディヴィジョン・ヴァイオリン」は、名人のたちの演奏に刺激された音楽ファンの「自分でも演奏してみたい」という需要に応えるものだったのでしょう。

 やがて紳士の間でリコーダーが流行するなか、出版業者Walshは1700年代初頭に「ディヴィジョン・フルート」を発刊しました。これは、「ディヴィジョン・ヴァイオリン」から多くの曲を取り入れ、別の曲も加えて編まれたもので、有名な「グリーンスリーブズ」や「イタリアン・グラウンド」などを含む、リコーダーファンの間では有名な曲集となっています。


「老サイモン王」について

 古い民謡の旋律によっており、素朴な「フォーク・ディヴィジョン(民衆のディヴィジョン)」のスタイルをよく表した作品です。もっとオーセンティックなスタイルのものと違って、いくぶん旋律と低音の進行(和音の進行)が合わない感じの箇所があっても、それがかえって味になっているようです。(3小節の3拍目が、さっそく激しくきしみます。)

 原典では、最後が終わるようにできていません。いくらでも続けて演奏して、適当なところで終わればいい、という感じだったのでしょう。そこで、仮の措置として、最後に「終わるための2小節」を追加しました。


※演奏例がお聴きいただけます
リコーダーによる演奏 (C−1)

 ※カッコ内は指回り難度です。
 ※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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