リコーダーJP ディヴィジョン・フルート


イタリアン・グラウンド


全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)


★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)
2358 リコーダー用 1400円+税



曲集『ディヴィジョン・フルート』について

 ディヴィジョンとは、多くの回数繰り返し演奏される低音パターンに乗せて、即興的に演奏された一種の変奏曲で、主題としては、よく知られた歌謡や楽曲の旋律が用いられました。イギリスでは17世紀にヴァイオリンの名手たちがよく演奏して人気を博しました。1686年にイギリスの出版業者Playfordが出版した『ディヴィジョン・ヴァイオリン』は、名人のたちの演奏に刺激された音楽ファンの「自分でも演奏してみたい」という需要に応えるものだったのでしょう。

 やがて紳士の間でリコーダーが流行するなか、出版業者Walshは1700年代初頭に『ディヴィジョン・フルート』を発刊しました。これは、『ディヴィジョン・ヴァイオリン』から多くの曲を取り入れ、別の曲も加えて編まれたもので、有名な「グリーンスリーブズ」や「イタリアン・グラウンド」などを含む、リコーダーファンの間では有名な曲集となっています。


イタリアン・グラウンドについて

  ロンドンの版元「プレイフォード」から出版された “The Delightful Companion”(楽しい仲間)というタイトルの教則的な曲集に載っていた曲で、著者ロバート・カーの作品だと考えられています。The Divison Flute所収の曲のなかでも屈指の人気曲です。

 シンプルな主題に続くディヴィジョンは、思索的・瞑想的な雰囲気で、ときに終止音を省いたり黙りこくったり、また美しい軋みを聞かせたりしながらやわらかな音楽をくりひろげます。

 なお、The Division Fluteに収録された楽譜では、The Delightful Companion版に比べて多数の装飾記号が落ちているのをはじめ、各ディヴィジョンに繰り返しの指定があるなど、いろいろな違いがあります。本書では原則としてThe Delightful Companionを原典としました。ただし、低音ラインは1オクターブ低いThe Divison Fluteの記載を採用しています。

※演奏例がお聴きいただけます
リコーダーによる演奏 (B−2)

 ※カッコ内は指回り難度です。
 ※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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