2本のリコーダーのための
3つの風の対話
A・A,S・A, S・S


森本英希氏による多重演奏動画

★この曲を収録した楽譜★

RF-035  2800円+税



■作曲者 パブロ=エスカンデさんについて■
 パブロ・エスカンデさんは1971年、アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、ブエノスアイレスの音楽院で学んだあと、オランダでチェンバロ、フォルテピアノ、通奏低音、作曲などを学びました。数々のコンクールで輝かしい入賞暦を持ち、委嘱作品もたくさんあります。ピアニスト・館野泉さんの委嘱で書かれた左手のための作品は音楽之友社さんから多数出版されており、また、延原武春先生率いる日本テレマン協会の依頼でバッハの「マルコ受難曲」の復元構成を行なったのも有名です。

 日本在住で、京都女子大の非常勤講師をなさっています。


■2本のリコーダーのための 3つの風の対話■
 2011年に作曲され、リコーダー奏者・製作家の斉藤文誉氏に献呈され、オランダで初演されました。フルート&リコーダー奏者・森本英希さんが、村田佳生さんを共演者に迎えた演奏会で取り上げたのを機縁にRJPにご推薦くださり、出版の運びとなったものです。

 名前のとおり3曲から成り、第1曲は南米生まれの作曲家らしい、リズミックな楽しい曲ですが、フラッター奏法を用いる箇所もあります。第2曲は、ゆっくりと下るグリッサンドがかもし出すけだるいような気分と、spiting な(ペッと吐き捨てるような)タンギングで奏されるすばしこいモチーフの対照が面白い効果を上げています。第3曲は激しい3連符の応酬のなかかから音楽の息遣いが生まれてきます。

 ただ、いろいろな特殊奏法もありますし、演奏はかなり難しいと思います。 (^_^;

 リコーダーJPディレクター 石田誠司




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