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作曲家紹介コーナー  田淵宏幸さん

〜ヴァイオリンやガンバも演奏される「バロック」作曲家〜

// ●プロフィール●

兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て京都市立芸術大学音楽学部を弦楽器と作曲の両学部で卒業。
ヴァイオリンを辻久子、岩淵龍太郎、作曲を廣瀬量平の各氏に師事。
大阪芸術大学オーケストラ要員。DSG音楽院ヴァイオリン教師。
日本音楽知覚認知学会会員
作曲作品としてオペラ「長靴をはいた猫」(中塚雅敏台本)、交響曲全2曲、ヴァイオリン協奏曲等がある。
2004年のぼさんとあぞぼ「正岡子規の短歌に音楽をつけるコンクール」準グランプリ


リコーダーJPには、主として通奏低音実施で参画。


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■田淵さんの作品 ソナタ・イタリアーナ



★田淵宏幸さん特選情報★

 ヴィオラ・ダ・ガンバ教則本 








〜田淵宏幸さんについて〜

 あるリコーダー奏者から「バロックのスタイルで作曲してる作曲家がいるよ」と教わったのは、もう4年ぐらい前、2001年のことだったかと思う。それでさっそくサイトを拝見し、面白い曲を書いていらっしゃるなと思ったので、メールで連絡をとり、電話でも話して、さっそく大阪梅田で会っていただいた。まだRJP立ち上げ前、準備しているころだった。

 あらわれたのは、おだやかで朴訥な感じの青年だった。独奏リコーダー提案のプロジェクトについて語る石田の話をうなずきながら聞いてくださった田淵さんは、いつか曲をご提供いただけるとお約束くださった。

 以来、交響曲(古典ふうの作品)やヴァイオリン協奏曲(これは、「現代感覚を持つヴィヴァルディー級のバロック作曲家」をわれわれは「いま」持っているのだということがわかる、すぐれた作品)のCDをいただいたり、田淵さんが主催・出演された小さな演奏会に何度かお邪魔したりして、細々とおつきあいは続いた。曲のほうはご自身の活動がお忙しかったせいで(何しろ毎週のように演奏会を企画・実施していらっしゃったのだから)なかなかいただけなかったが、ガンバもヴァイオリンも演奏される若い「バロック」作曲家・田淵さんの力をお借りすることは、いつかできるだろうと石田は思っていた。

 2005年になり、RJPがバロックソナタの伴奏CDブックを矢継ぎ早に企画・制作するようになったころ、石田はまた田淵さんのことを思い出した。そこで「通奏低音実施を手伝っていただけませんか」とお願いしてみたところ、イタリア留学を控えてあわただしい中、田淵さんは快く引き受けてくださった。田淵さんのRJPデビュー作となる「バルサンティーのソナタ・作品1の2」の通奏低音実施は、バルサンティーの故郷イタリアで行われ、日本に送られてきたのだ。本場でガンバ演奏などを学ぶ田淵さんのバロック音楽を愛する心が、きっと皆さんの心に届くことだろう。


2005年5月20日 リコーダーJPディレクター 石田誠司


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