リコーダーJP サンマルティーニ作品


ソナタ 6番 ニ短調(「12のソナタ」より)



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★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 640円(税込)
2004 リコーダー用 1800円+税
SR-022 リコーダー用  2800円+税

RG-004A リコーダー用 900+税(絶版)




★解題★

 G.サンマルティーニの「2つのリコーダーまたはヴァイオリンのための12のソナタ」は、1727年にロンドンで出版された曲集です。題名によればヴァイオリンで演奏してもよいことになっていますが、これは言わば「ヴァイオリンを弾いている人にも楽譜を買ってもらえるように」という、営業上の理由でこういうことになったのでしょう。サンマルティーニ自身、管楽器(オーボエ)の名人だったわけですし、当時のオーボエ奏者ならもちろんリコーダーも演奏したでしょうから、どちらかといえば「リコーダーの曲」として構想されたものと思われます。

 曲集全体を通じて技術的に極端に難しいところがほとんどなく、アマチュア愛好家に広く楽しんでもらおうと考えて書かれた曲であることがよくわかります。



★解説★

 曲は4つの楽章から成っています。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子で、重々しく悲しみを歌う叙情的な音楽です。しかし、あまり重くなりすぎないように比較的あっさりと演奏しても、二本のリコーダーの織り成す線と響きの変化から、十分に繊細な美しさが感じられます。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子で、第1楽章からあまり間を置かず、続けて演奏されます。特徴的な音型のテーマが繰り返し扱われます。

 第3楽章はラルゴ(広々と)、4分の4拍子。第1楽章にも増して重々しい雰囲気を持っています。8分音符の同音連打が続く不思議な主題で、響きの色合いの変化によりかかった音楽の進行になっています。

 第4楽章は再びアレグロで、4分の2拍子。16分音符の同音連打による軽快なテーマが扱われます。リコーダーでは「ダブルタンギング(トゥクトゥクとかトゥルトゥルとかいう感じのタンギング)」を用いることになると思います。二人の奏者ぴったり気持ちを合わせて演奏すると、本当に気持ちのいいしゃれた音楽になります。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(B3)
第3楽章(B1)
第4楽章(B3)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 安宅留美子・石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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