リコーダーJP サンマルティーニ作品


ソナタ 8番 ヘ長調(「12のソナタ」より)


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 640円(税込)
2005 リコーダー用 1800円+税
SR-008 リコーダー用  2800円+税


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★解題★

 G.サンマルティーニの「2つのリコーダーまたはヴァイオリンのための12のソナタ」は、1727年にロンドンで出版された曲集です。題名によればヴァイオリンで演奏してもよいことになっていますが、これは言わば「ヴァイオリンを弾いている人にも楽譜を買ってもらえるように」という、営業上の理由でこういうことになったのでしょう。サンマルティーニ自身、管楽器(オーボエ)の名人だったわけですし、当時のオーボエ奏者ならもちろんリコーダーも演奏したでしょうから、どちらかといえば「リコーダーの曲」として構想されたものと思われます。

 曲集全体を通じて技術的に極端に難しいところがほとんどなく、アマチュア愛好家に広く楽しんでもらおうと考えて書かれた曲であることがよくわかります。

 本作は原典(1730年ごろ、Walsh版)では第7番なのですが、広く普及した Schott社版(ギースベルト校訂)が、なぜか第8番としていますので、混乱を避けるためにそれを踏襲しました。


★解説★

 曲は4つの楽章から成っています。作曲者は、意識的にせよ無意識的にせよ、「その曲を貫く特徴」を何か持たせて曲をつくるものですが、この曲の場合は、全体に「ふと立ち止まる瞬間」に不思議な魅力があるように思います。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)で、あたたかな感じの曲です。リズムも面白いし二本のリコーダーのからみ合いも美しく、演奏しがいがあります。

 第2楽章はプレスト(急速に)で、第1楽章から続けて演奏されます。軽快で才気があふれ、実に気が利いた楽しい音楽です。

 第3楽章はラルゴ(幅広くゆっくりと)です。ちょっと変わった開始から、符点音符のリズムを基調に二本のリコーダーがからみ合いながら短調で叙情的に歌います。やはりいくらでも華麗な装飾・変奏の余地がありそうです。

 第4楽章はアレグロ(快速に)で、ユーモラスな味もほのかにただよわせる、晴朗な感じの曲です。イタリアの澄み切った青空への想像力をかきたてられます。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B1)
第2楽章(B2)
第3楽章(B1)
第4楽章(B3)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 安宅留美子・石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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