曲の「段階」表示について・・・
リコーダーJPのオリジナル曲群全体をつらぬくシステムの核心は第1段階から第8段階までの「段階」の設定にあります。これについてご説明しておきましょう。
●「段階」設定の方法
曲の演奏に使用する音の種類を最大の指標として定められています。
また、作曲家は最初の方の段階の曲ほど指回りもやさしいように配慮しながら作曲していますので、原則として「段階の低い曲ほど指回りもやさしい」ようになっていますから、まったく初めてのかたも無理なく演奏をお楽しみになれます。
●例外的なやさしい曲・難しい曲
ただし、中には例外として、ごく初歩の「段階」の曲でもけっこう細かな音符による速い動きが出てくる少し難しい曲があったり、逆に、あとの方の「段階」の曲なのに、指回りはたいへんやさしく演奏できる曲もいくつかはあります。これによって、「おぼえている音は少ないが細かな音符でも演奏できる人」や、逆に、「たくさんの音の指使いを知っているが、指はあまり回らない人」にふさわしい曲も、選んでいただけるわけです。「どの曲がそうなのか」は、煩雑を避けるために表示していませんが、各曲の解説ページをごらんいただくか、またはメールや総合掲示板・ビギナー質問用掲示板などでお問い合わせください。
●各段階の使用音と、指回りの目安
下に掲げました通り、段階が上がるにつれてしだいに使う音が増えていき、指回りも高度になっていく仕組みになっています。ですから、アルトリコーダーについて全くご経験がないかたは、第1段階の曲から始めて、一つずつステップを踏んで行かれると、自然に指使いが覚えられ、スムーズにリコーダー演奏の技術が身につくはずです。
●クラシック曲に表示する「指回り難度」との関係
リコーダーJPがご提供するクラシック曲には、楽章ごとに「指回り難度」の表示を行うことにしました。この場合は使用音の種類の多さは度外視して「指回りの忙しさ」だけが基準になっています。
そこで、ここでご紹介している現代曲の各「段階」が、クラシック曲の「指回り難度」のどのあたりに相当するのかということも、目安程度ですが、下の一覧でご紹介しています。
●ビギナーフレンドリーな曲集など
なお、リコーダーJPでは、初めてのかたのために段階別教則曲集「アルトリコーダー ステップバイステップ」シリーズや、そのエッセンスを1冊の教則本と2枚のCDに圧縮した教則曲集「リコーダーソロイスト」もご用意しておりますので、ぜひご利用ください。
第一段階使用音
指回り・・・原則として4分音符までか、ごくゆっくりした曲では8分音符までで構成されています。(クラシック曲の指回り難度で言うと、だいたいA-1からA-2程度)
第二段階使用音
指回り・・・原則として四部音符までを中心とし、一部に8分音符を用いる程度。(クラシック曲の指回り難度で言うと、だいたいA-2程度)
第三段階使用音
指回り・・・原則として8分音符まででつくられています。(クラシック曲の指回り難度で言うと、だいたいA-2からB-1程度)
第四段階使用音
指回り・・・原則として、16分音符が少し出てくることがある程度。(クラシック曲の指回り難度で言うと、だいたいB-1程度)
第五段階使用音
指回り・・・原則として、16分音符が少し出てくることがある程度。(クラシック曲の指回り難度で言うと、だいたいB-1程度)
第六段階使用音
指回り・・・原則として、速い曲では16分音符は一部に出てくるぐらい。(クラシック曲の指回り難度で言うと、だいたいB-2ぐらい)
第七段階使用音
指回り・・・原則として、速い曲では16分音符は一部に出てくるぐらい。(クラシック曲の指回り難度で言うと、だいたいB-2ぐらい)
第八段階使用音
アルトリコーダーの音域内のすべての音
指回り・・・制約はありません。つまり、クラシック曲の指回り難度で言うと、B-3〜C-3の範囲になりますが、ほとんどの曲はB-3程度です。)
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