CDのチェンバロ伴奏って・・・・
どこがどんなふうにイイの?
「音楽ってのは生で合わせるのが、いちばん楽しいんだよ」・・・その通りですね。それなのに、リコーダーJPは、「CDに録音したチェンバロ伴奏」を皆さんにお勧めしています。そんなものの何がいいのか、なんてお思いになりますか?
でも、よく考えてみてください。
●チェンバロはどこにあるのでしょう●
リコーダーにとって最良の相棒はチェンバロ(またはチェンバロにビオラ=ダ=ガンバなどを加えた編成の通奏低音伴奏)なのですが、しかし、チェンバロなんて、いったいどこにあるのか? アマチュアがリコーダーを演奏しようというときに、チェンバロで伴奏してもらおうとしても、チェンバロは、そんじょそこらにはありません。個人的に持っている人も滅多にいませんし、弾ける人も滅多にいないのです。
もし、幸福にして、気軽に利用できる場所にチェンバロがあり、また、あなたのためにいつでもそれを弾いてくれる伴奏者もいる、というのであれば、もちろん、最高に楽しいことでしょう。しかし、現在のところ、ほとんどのアマチュア奏者にとって、そんな環境は夢のまた夢です。
こうした状況において、リコーダーJPがご提供するCDによるチェンバロ伴奏は、アマチュアリコーダー奏者にとって、唯一の、便利な「伴奏者」なのではありませんか。
カワイ
フレミッシュニ段鍵盤モデル
価格:2,800,000円
(写真提供)カモンミュージック
●清潔な演奏にも、そこにしかない楽しさがある●
このスタイル(伴奏が「カラオケ」として先に用意されているというスタイル)で演奏する以上は、伴奏の側が、主観的なアゴーギク(テンポの変化)をむやみと行って独奏者を引っ張り回すのは現実的ではありません。ですから、私たちは、基本的にインテンポな感じの清潔な演奏スタイルを採用しています。
たしかに、名人演奏家の皆さんの生セッションは、自在なテンポの伸び縮みを武器にした表現が用いられていて、イマジネーション豊かで、スリリングでかつ古雅な感じが、何とも言えず魅力的です。しかし、清潔なテンポ感による演奏にもまた、かけがえのない良さがあるのです。
そもそも現代人には現代人の感覚というものがあります。ポップス音楽や18世紀〜19世紀にかけてのクラシック音楽、ジャズなど、さまざまな音楽に囲まれて暮らしている私たちにとって、基本的にインテンポな感じの音楽演奏というのは、もともと、とても自然でわかりやすいものです。
そして、もちろん音楽的に必要な範囲での微妙なテンポの変化はリコーダーJPの伴奏も当然取り入れています。テンポの変化が激しいスタイルによる名演もたくさんありますが、このような基本的にインテンポな演奏解釈の上に成立した現代的な名演奏もあります。フルート奏者、ジャン・ピエール・ランパルが演奏した、バッハやヘンデルの数々の名演は、そのよい実例でしょう。
●必ずご満足いただける伴奏がご用意できる柔軟さ●
リコーダーJPがご用意する伴奏は、1枚のCDに何種類ものテンポの伴奏を収めてあるので、たいがいのかたは、ほぼしっくり来るテンポの伴奏をその中に見出せるはずです。この意味で、ほとんどのかたは、すでにご用意できているもので十分にご満足いただけるでしょう。
ただ、やっぱり、中には「これとこれの間のテンポでないとイヤ」なんておっしゃる、こだわりの強いかたがいらっしゃるかもしれませんね。でも大丈夫。リコーダーJPは「どんなテンポの伴奏でもご用意できる」ようにしております。私たちの制作する伴奏は、それだけの柔軟性を持っているのです。その秘密は、「音楽的な演奏を、いったんコンピューターに取り込み、コンピューター上で必要な処理を加えて再び演奏として出力する」という、リコーダーJP独自の技術にあります。
ですから、さらに、もし、部分的なテンポの変化(いわゆるアゴーギク)などが「自分の感じとどうしても合わないので困る」とおっしゃるのであれば、少々費用はかかりますが、そういった点まで、お使いになるかたに合わせての調整のご相談に応じます。
カワイ スピネット(小型のチェンバロ)
価格:1,000,000円より
(写真提供)カモンミュージック
●いつかは生のチェンバロで・・・●
そして、私たちは、チェンバロの普及とチェンバロの生演奏による伴奏の普及を、もちろん望んでいます。
しかし、チェンバロの魅力もまだあまり広くは知られていません。皆さんが、小さな手作りの演奏会などを通じて、チェンバロ伴奏によるリコーダー独奏の魅力を多くのかたがたに伝えてくださり、リコーダー独奏を行うかたが多くなって、チェンバロ伴奏の必要が強まってきたら・・・。そう、そのときこそ、きっと「あのリコーダー奏者の人たちといっしょに演奏したいから、自分はチェンバロを弾こう」と思うかたも、増えてくるのではないでしょうか。
そうなったらすてきだな、と私たちは考えています。
「はじめてお越しになったかたへ」に
「リコーダーJPの主張」に
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