----------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                         016号 2003.11.19. ---------------------------------------------------------------- ★ごあいさつ★  大阪もずいぶん寒くなってきました。冬はもうすぐですね。いかがお 過ごしでしょうか。  リコーダーJPメールマガジン第16号をお届けします。ご講読まこと にありがとうごいます。  今号は「アルバム」の新製品2つと、中学・高校などでお使いいただ ける学校用「リコーダーソロイストシリーズ」のご紹介、ヘンデル・ニ 短調ソナタ発売のお知らせ、そしてサポーター・すぎやま様からお寄せ いただきました「わたぼうしコンサート」ご出演のレポートなどを中心 にお届けします。 ■目次■ 1 <ごあいさつ> 2 「アルバム」の新製品 発売 3 学校・教室用「リコーダーソロイストシリーズ」 4 ヘンデル ソナタ・ニ短調(HWV367a)発売間近! 5 「わたぼうしコンサート」リポート 6 「リコーダー&ギター ミニコンサート」リポート 7 その他のおもな新着記事 8 編集後記 …………………………………………………………………………………… ★「アルバム」新製品 発売★ ……………………………………………………………………………………  リコーダーJPに託していただいている現代作品を数曲まとめ、実用上 十分な3種類のテンポの伴奏を収録したCDと上装の大判楽譜をセットし、 お求めいただきやすい価格でご提供する「アルバム」シリーズ。その第 2期発売ぶんが予定通り20日から出荷が開始となります。  今回リリースとなるのは、堀内貴晃さんの「3つのやさしい小品」と、 「初心者と中級者で楽しむデュエット集(7曲入り)」の2製品です。 ■3つのやさしい小品  堀内さんの3作品は、元は石田の著書『リコーダーソロイスト』のた めに書いていただいた曲で、どれも厳しい技術的制約(使う音の数、音 符の細かさなど)を守って作っていただいものですが、そうしたハンディ ーを全く感じさせないすばらしい出来映え。わかりやすく親しみやすい 曲ばかりですが、それでいて現代作家としての個性も十分に発揮された、 芸術性も高い作品ばかりです。(1600円) http://www.recorder.jp/pseries/ph101.htm ■初心者と中級者で楽しむデュエット集  5人の作曲家の7作品を収録した「初心者と中級者で楽しむデュエッ ト集」は、その名の通り、リコーダーを初めてごく間もないかたと、数 週間から数か月ぐらいやってこられたぐらいのかたがいっしょに楽しん でいただけるような曲集のつもりで企画・制作しました。  どれもそれぞれの魅力がありますが、とくにすばらしいのは森さんの 2作品と近藤さんの「吹き流し」でしょうか。いずれも第2リコーダー はたいへん易しいのですが、それでいて脇役という感じでなく第1リコ ーダーとしっかり協力して存在感のある役割をしており、実に冴えた腕 前と豊かな音楽性が発揮されています。(2200円) http://www.recorder.jp/pseries/pq101.htm ※上記いずれの製品もお求めはこちらのご購入フォームからどうぞ。 http://www.comeon.co.jp/shop/form/ordersheet_albm_all.html …………………………………………………………………………………… ★学校・教室用「リコーダーソロイストシリーズ」★ ……………………………………………………………………………………  石田の著書『リコーダーソロイスト』は一般個人向けに販売していた だいておりますが、これをベースにさまざまな工夫をこらして、学校の 音楽授業の副教材(学校納入用教材)として『リコーダーソロイスト  ビギナーズ』『リコーダーソロイスト ベーシック』『リコーダーソロ イスト アドバンス』の3冊を企画し、関係方面への告知や内容見本の 配布を始めました。 ■使いやすい3分冊  これらはその名の通り、それぞれ、「入門・初心段階用」「中級用」 「上級用」の内容で、上級用の「アドバンス」ではバロックソナタも何 曲か取り上げています。 ■本来の姿でリコーダーを教える  皆様はもうよくご承知の、アルトリコーダーの本来の姿、「フルート」 と言えばリコーダーのことであった花形楽器としてのアルトリコーダー をぜひ中学生・高校生に知ってもらおうという願いをこめて、リコーダ ーJPの持てる資産と力のすべてをつぎこんで企画・制作に当たりました。 ■リコーダー指導時間の大幅圧縮が可能  現在の学習指導要領(また見なおしも行われる模様ですが)では、以 前に比べて音楽科の配当授業時数が減らされているため、アルトリコー ダーを採用している学校でも、その取り扱いには苦労されている現実が あるようです。そういう中で、このシリーズは生徒一人ひとりが模範演 奏と伴奏が入ったCDを持つことが可能な思い切った価格設定を行うこと により、「生徒が自分で家で練習したり友達とデュエットを楽しんだり できる構成」としたのが画期的な点です。  もちろん授業の場でも可能な限りのご指導をいただけるのが望ましい わけですが、このシリーズをお使いいただけば、授業では本当に要点の みの指導をしておいていただければ、あとは生徒たちが楽しく自分で練 習し、その成果を演奏テストなどで発揮してくれるようになります。音 楽の先生がたの悩みはこれでずいぶん解消されるはずだと私たちは確信 しています。 ■ぜひ採用をご検討ください  原則として学校単位での納品となりますので、個人には販売させてい ただけませんが、もし中学校・高校の先生がたやリコーダー教室の先生 などがいらっしゃいましたら、ぜひ採用をご検討ください。お求めがあ れば内容見本(見本のCDもあります)をお送りいたします。 http://www.recorder.jp/rss/index.htm …………………………………………………………………………………… ★ヘンデル ニ短調ソナタ(HWV367a) いよいよ発売間近!★ ……………………………………………………………………………………  3人のサポーターの皆様(タッキーN様、Kaco様、のりたま様)に、各 楽章についてテンポに関するモニターをしていただき、さらにKaco様に は現在楽譜についての校正ボランティアもお願いしております。  まだ伴奏録音などいくつかの工程が残っていますが、11月中に発売 できることと思っております。もうしばらくだけお待ちください。 …………………………………………………………………………………… ★「わたぼうしコンサート」リポート★ …………………………………………………………………………………… (※すぎやま様からお寄せいただいたリポートです。)  10月26日、三重県阿山郡伊賀町にある「ふるさと会館いが」大ホ ールにて「第6回わたぼうしコンサート in いが」が行われました。 障害をもつ人の詩を募集し、入選作品を歌にしてさくさんの人に届けて いるこのコンサート、1974年に奈良で始まって以来の長い歴史を持っ ています。  今回、この中の一曲「いのちいっぱい生きている」で、リコーダーの パートで出演させてもらいました。作詞は小学校6年生の男の子ですが、 作曲者が職場の同僚で、作曲段階からすこし関わっていたのですが、気 がついたら演奏することになっていました。  当日は600人のホールに8割ほどの客入り。ヴォーカルと小学生約 30人の合唱にあわせて、リコーダーを演奏しました。自分の出す音が ホールに響いて消えていく様子がよく分かり、演奏していて非常に気持 ちよかったです。でも曲の後半からは小学生コーラスの声にかき消され、 自分の音がモニターできない状態でした。リコーダーは音量の小さい楽 器だということを改めて知らされました。  聴きに来てくれた知人は「リコーダーの音はよく聞き取れたし、綺麗 に響いていた」と言ってくれたので嬉しかったのですが、舞台上のモニ ターと、客席のPAとではかなり音量のバランスが違うのだなとも思い ました。  音楽が好きで、ピアノや和太鼓の演奏経験はありましたが、今回リコ ーダーを演奏できたことで新たな楽しみが増えました。今度は少人数の 人を前に、PAなしの生音で演奏してみたいと思っています。もちろん、 もっといっぱい練習しないといけませんが…。  すばらしい機会を与えてくださったすべての関係者に感謝したいと思 います。また、今回リコーダーを演奏できたのは、リコーダーJPのヘ ンデルハ長調ソナタを毎日練習していて指周りとブレスが安定したおか げです。この場をお借りして石田ディレクターはじめスタッフのみなさ まにもお礼申し上げます。  これからもよろしくお願い致します。                                                                  すぎやま …………………………………………………………………………………… ★「リコーダー&ギター ミニコンサート」リポート★ ……………………………………………………………………………………  サイトでもお知らせしていた、大阪のヤマハ心斎橋店で行われたミニ コンサート(11月15日)に行って参りました。 http://www.recorder.jp/toplink04.htm  石田のリポートをお届けします。  ヤマハ心斎橋店の4階・多目的サロンは、少し天井が低くて圧迫感が あるものの、100名ぐらいは座って音楽が聴ける広さがあるスタジオ設備 を備えたスペースです。私が到着したのは開演15分ほど前でしたが、予 約をしてあったにもかかわらず、すでにほとんど満席で、最前列に少し 空きがあるだけでした。  リコーダーを演奏された奥田直美さんは、美しいドレスに身を包んだ ビジュアルもすばらしい若い女性奏者で、腕前もイギリスのギルドホー ル音楽院の大学院で古楽を専攻されたという立派な経歴からも想像でき る通りの、安定したすばらしいものでした。楽器は山岡重治さん制作の ツゲのアルト(ほかにボイスフルートとソプラノを少しだけ使われまし た)1時間あまりの演奏会のあいだずっと、安定した発音と音程が保た れていて、さすがなものでした。  また、ギターとリュートを曲によって持ち替えて演奏された佐野健二 さんは、これらの楽器を使って通奏低音演奏ができる稀有な奏者として 関西で活躍されているかたです。当日弾いていらっしゃったギターは、 19世紀始めに使われていた楽器のコピーだとのことで、今のギターより もかなり小さなサイズの、あたたかな音色の楽器でした。奏法的にもモ ダンのクラシックギターと違い、爪をほとんど使わずに指先で柔らかく 弦が弾かれるので、まろやかな音でした。しかし、音楽が盛りあがると ころにさしかかると手首を使って弦をジャラーンとかき鳴らす奏法もま じえ、生き生きとした演奏でした。  ヘンデルやマルチェロのソナタももちろん素晴らしかったのですが、 とくに石田の印象に残ったのは「グラウンド上のグリーンスリーブズ」 における音楽の推進力、リズミカルでノリのいいスピード感あふれる演 奏でした。チェンバロに比べて弾き方の自由度が低いことは否めないギ ターやリュートですが、すぐれた奏者が演奏するとリズムの生彩がこん なに音楽をいきいきとしたものにするのだなぁと感じ入った次第です。  会場では、ちょっと久しぶりに会えた友人・知人たちもいて、楽しい ひとときを過ごしました。 ■プログラム 2つの無言歌(J.W.デュアルテ) ブラジル風バッハ(H.ヴィラ=ロボ ス) グリーンスリーブズ、グラウンド、イタリアングラウンド(以上 曲集「ディヴィジョンフルート」より)、フィッツウィリアム・ソナタ (ヘンデル)、ソナタ ニ短調(マルチェッロ)、ハンガリア風ロンド (E.クレイマー) ■アンコール曲 ガボット(ゴセック) …………………………………………………………………………………… ★その他のおもな新着記事★ …………………………………………………………………………………… ■竹山宏之リコーダー展のお知らせ  名工・竹山宏之さんのリコーダー作品が、希少な製品も含めてたくさ ん展示され、手に取って見ることができます。竹山ファンはもちろん、 木製リコーダーファンなら見逃せない!(11月23日・24日、大阪 市中央区)  当日は午後2時からと5時から、相愛大学で古楽を教えていらっしゃ る秋山滋さんの、チェンバロ伴奏によるミニコンサートも行われます。 (入場無料) http://www.recorder.jp/woodrecorder.htm#topics 竹山さんのサイトはこちらです。 http://www.iris.dti.ne.jp/~h-take/diary/20031024.htm ■早川廣志さんの関西コンサートツアーのお知らせ  現在すでにまっただ中ですが、フラウト・トラヴェルソとリコーダー 奏者・早川廣志さんの関西でのコンサートツアーのお知らせです。 http://www.recorder.jp/playerh01.htm#topics ■「きさと」さんのサイト FLYING PIPER にリンク 北海道にお住まいのきさとさんは、子育てのかたわら、お一人でアルト・ テナー・バスなどを演奏され、多重録音によるアンサンブルの演奏をた くさん公開されています。 http://www.recorder.jp/links.htm http://linum.hp.infoseek.co.jp/index.htm …………………………………………………………………………………… ★編集後記★ ……………………………………………………………………………………  手元でひそかに構想を暖め、練り上げてきた「学校用」を、いよいよ 発表しました。現在は急いで各方面に告知・交渉中です。発表時期とし てはけっこうギリギリで、すでにどんどん来春以後の使用副教材は決定 していかれていますから、来春から採用いただける学校はまだそう多く はないと思うのですが、今年度中に1度世に出し、再来年に本格展開が できれば・・・と思っています。  個人向けとちがい、学校用はたいへん安く納めないといけないもので すので、楽譜の紙質・印刷品質やCDの構成体裁などはどうしても限られ たものにならざるを得ませんが、体裁は切り詰めても、「内容」に至っ ては、切り詰めるどころかリコーダーJPの持つ曲資産の最良の部分を結 集して制作しています。学校用のリコーダー曲集教材としては「生徒全 員がチェンバロ伴奏CDを持つ」という製品コンセプトとともに、本当に 画期的なものになるはずだと思っています。  アルトリコーダーをその本来の姿で教えてもらおう、というのはリコ ーダー発足当初からの(いや、発足前からの)懸案で、現在は個人向け に販売していただいている『リコーダーソロイスト』も、もともと構想 段階では「学校用」を意識していたのです。しかし、アンサンブル曲が あまり用意できなかったことなど限界もあったため、個人向けのものに まとまりました。限界や欠点もある本ですが、それでも、個人でお使い いただいている皆様から、何度も感謝のメールなどをいただきました。  今回の「学校用リコーダーソロイストシリーズ」は、仲良しどうしで 演奏して楽しめるアンサンブル曲(デュエット)もたくさん収録し、楽 譜の品質も旧『リコーダーソロイスト』に比べて大幅に良くなり、それ でいて製造手法や構成を工夫することで(かなりの量産を前提として) 価格も十分に押さえることに成功しました。きっと、いずれはたくさん の学校でお使いいただけるはずだと信じています。  皆様、ぜひ応援してください。日本じゅうの中学生がヘンデルやルイ エを演奏するようになったら、実にすばらしいではありませんか? -----------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                         016号 2003.11.19. ----------------------------------------------------------------- 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※上記URLから「まぐまぐ」による配信がお申し込みいただけます。現在  リコーダーJPから直接ご購読いただいている皆様は、もしできました  ら「まぐまぐ」による配信へと切り替えていただけるとありがたく存  じます。お手続きは簡単です。なお、「まぐまぐ」による配信手続き  をしていただけたかたは、リコーダーJP info@recorder.jp へもご一  報ください。こちらからの配信を次の号より停止いたします。お知ら  せいただけませんと、「まぐまぐ」とリコーダーJPから、2通のメル  マガが届いてしまいますので、ごめんどうですがどうぞよろしくお願  いいたします。