-----------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                          115号 2017. 4. 25. ------------------------------------------------------------------------ ★ごあいさつ★  関西はもう春爛漫。もうすぐGWもやって来ますね。  みなさまお元気でお過ごしでしょうか。  いつもご愛読ありがとうございます。RJPメールマガジン、第115号をお届け いたします。 RJP刊行物総合カタログ(2017年春夏号) http://www.recorder.jp/rjpcatalogue.pdf ■目次■  <ごあいさつ>  1 「春のバロック」 アンサンブル プチ・フール (4/30 大阪) [再掲]  2 本村睦幸「小さな室内楽」ロンドンオペラの周辺で (5/10 東京)  3 風の音リコーダーアンサンブル ワンコインコンサート (5/14 三重))  4 積志・Rio ジョイントコンサート (5/27 神奈川)  5 第20回 箕面の森の音楽会 (5/27 大阪)  6 完全なる楽長 〜G. Ph. テレマンの室内楽〜 (6/2 東京)  7 橘寺バロックコンサート ほたるの季節に (6/10 奈良)  8 フランスバロックのリコーダーソナタ (6/11 東京)  9 2017年5月の新刊 10 編集後記 ……………………………………………………………………………………………… ★1 「春のバロック」 アンサンブル プチ・フール (4/30 大阪) [再掲] ………………………………………………………………………………………………  リコーダー奏者・財前奈緒子さんやチェンバロ奏者・山下佐智子さんらの ユニット、「アンサンブル プチ・フール」の演奏会。 http://www.recorder.jp/events/170430.htm ……………………………………………………………………………………………… ★2 本村睦幸「小さな室内楽」ロンドンオペラの周辺で (5/10 東京) ………………………………………………………………………………………………  リコーダー奏者・本村睦幸氏、チェンバロの寺村朋子氏による演奏会です。 「休憩なし60分のトークコンサート」で、同一プログラムで3公演。  今回はロンドンで活躍したヘンデル、ペープシュ、ロンドンのルイエなど。 http://www.recorder.jp/events/170510.htm ……………………………………………………………………………………………… ★3 風の音リコーダーアンサンブル ワンコインコンサート (5/14 三重) ………………………………………………………………………………………………  三重で活動されているアマチュアグループの演奏会です。代表のすぎやまさん は古くからのRJPサポーターさんで、以前はよく初心者質問板の面倒を見てくだ さっていました。さすが学校の先生。 http://www.recorder.jp/events/170514.htm ……………………………………………………………………………………………… ★4 積志・Rio ジョイントコンサート (5/27 神奈川) ………………………………………………………………………………………………  おなじみの積志リコーダーカルテットと、「リコーダーアンサンブルRio」の ジョイントコンサートです。積志RQの演奏会としてはたぶん珍しい、古楽レパー トリーをずらり並べたプログラムのようです。 http://www.recorder.jp/events/170527.htm ……………………………………………………………………………………………… ★5 第20回 箕面の森の音楽会 (5/27 大阪) ………………………………………………………………………………………………  ご存知のDuo Affettuosoのお二人のほか、箕面市少年少女リコーダー合奏団、 モダンタンゴ五重奏団、民謡のグループなど4団体が出演する屋外コンサート です。 http://www.recorder.jp/events/170527-2.htm ……………………………………………………………………………………………… ★6 完全なる楽長 〜G. Ph. テレマンの室内楽〜 (6/2 東京) ………………………………………………………………………………………………  銭湯での演奏会シリーズ(現在は休止中だそうですが)などユニークな活動 をされている「アンサンブル雲水」の皆さんの演奏会です。 http://www.recorder.jp/events/170602.htm ……………………………………………………………………………………………… ★7 橘寺バロックコンサート ほたるの季節に (6/10 奈良) ………………………………………………………………………………………………  バロックオーボエ&リコーダー奏者、赤坂放笛さんの「そう楽舎」主催公演 です。チェンバロは関西髄一の売れっ子、吉竹百合子さん。RJP後援。 http://www.recorder.jp/events/170610.htm ……………………………………………………………………………………………… ★8 フランスバロックのリコーダーソナタ (6/11 東京) ………………………………………………………………………………………………  リコーダー奏者・本村睦幸氏と「ジュゴンボーイズ」(チェンバロの根本卓 也氏、バロックチェロの山本徹氏)による演奏会です。フランスバロックの名品 の数々。 http://www.recorder.jp/events/170611.htm ……………………………………………………………………………………………… ★9 2017年5月の新刊 ………………………………………………………………………………………………  5月は2タイトル(+1)がリリースになります。(+1は同一内容のA5版 製品です。) ■西部哲哉 リコーダー四重奏のためのディヴェルティメント 第2番 http://www.recorder.jp/sheet/f027.htm  西部さんの前作「ディヴェルティメント 第1番」にたいへん感心された。 吉澤実先生の委嘱により、2016年に作曲され、吉澤先生が中心となっておられ るアンサンブル、La Strada により初演された佳品です。  アリア、ラプソディ、マーチの3章から成り、かなり難しかった第1番と違っ てアマチュアにとっても挑戦しやすく、コンクール等にも最適の曲となってい ます。 ■テレマン 装飾範例つきアルトリコーダーソナタ 第10番 変ホ長調 http://www.recorder.jp/piece/1/1039.htm  アマチュアのために「即興的装飾のお手本」が示されたテレマンのソナタ集 から第10番。  教育目的という観点からだけ見られがちな作品集ですが、音楽的にもテレマ ンは全力投球しています。本作も魅惑的なオルゲルプンクトが耳に残る名品。 ……………………………………………………………………………………………… ★10 編集後記 ………………………………………………………………………………………………  最近の雑感を並べました。    *   *   *   *   *   *   *   *  テレマンは、やはりすばらしいですねぇ。バッハほど深遠じゃないかも知れ ないし、ヘンデルほど高貴な輝きはないかも知れないけれど、才気が溢れ、親 しみやすく、そして、いつも斬新で、魅惑的で。  「つまりは通俗的だってことでしょ?」  いやいや・・・鮮烈に耳を(そして心を)とらえるキャッチーな魅惑がある からといって、ただちに「通俗」呼ばわりするのは、違うと思います。音楽は 何も難解深遠だけが尊いわけじゃない。  テレマンにはわかりやすくて上質な魅力が溢れています。後世(とくにポッ プス音楽)への影響は、バッハよりもむしろ多く与えたのではないでしょうか。 (ただしその影響は間接的だったかも知れない。)    *   *   *   *   *   *   *   *  ボワモルティエの、せっかくのなだらかに流れる美しいモチーフを、イネガ ルに崩して演奏するのはどうもしっくり来ないので、私はふつうに演奏するこ とが多いのです。  あんまり難しく考えなくても、とても楽しいと思いますよ、ボワモルティエ の家庭用音楽は。べつに専門家でも何でもない音楽愛好家のために書かれた音 楽なんだし。    *   *   *   *   *   *   *   *  久しぶりに機会があって、ドメニコ・スカルラッティのクラヴィーアソナタ を、名人ピアニストたちの録音で、いろいろと聴きました。  いやぁ、やっぱり良いなぁ。ダイナミクスを存分に駆使した彫りの深い表現 の魅力、アクセントを利かせたすばらしいリズム感の魅力、そしてデリケート なタッチから生まれる繊細な叙情。  これだけの音楽的な香気を立ちのぼらせるのは、やはりピアノの名人たちに よる演奏ならではです。私がとくに愛するのは、クララ・ハスキル、エミール・ ギレリス、ヴラディミール・ホロビッツといった人たちです。    *   *   *   *   *   *   *   *  そうそう、バッハの「平均率クラヴィーア曲集」についても、旧ソヴィエト 連邦のピアニスト、スヴィアトスラフ・リヒテルの演奏は、別格だと思います。 もちろん名高いグールドもいろいろと面白いし、幾多のチェンバリストによ る演奏もそれなりに良い。ですが、私は、素直な、自然な演奏が好きなので、 リヒテルの「平均律」を、最も高く買います。  リヒテルは、あれだけの大ピアニストでありながら、なおも毎日10時間だか 何だかも練習していたという凄い人です。そして、毎朝いつも、まずは「平均 律」のなかのあれこれの曲から練習を始めることにしていたという話。  すばらしい才能のある音楽家が、「永年にわたって」「毎日のように」一心 にこれらの「前奏曲とフーガ」を弾き続けることを通じて、熟練の上にも熟練 を重ねていったのです。その果てに到達したのは、心がそのまま指から流れ出 していくかのような、驚くべく自然で精神的集中力の高い演奏でした。この境 地の高さ深さたるや・・・  リヒテルの「平均律」は、そういう演奏です。これに匹敵するものは、今後 もなかなか現れないかも知れません。 (RJPディレクター 石田誠司) ------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                             115号 2017. 4. 25. ------------------------------------------------------------------------ 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※リコーダーJPからの配信は「B.C.C.配信」です。