-----------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                          120号 2017. 9. 26. ----------------------------------------------------------------------- ★ごあいさつ★  ときおり残暑だなーと思わされる瞬間もありますが、大阪もずいぶん涼しく なりました。  みなさまお元気でお過ごしでしょうか。  いつもご愛読ありがとうございます。RJPメールマガジン、第120号をお届け いたします。 RJP刊行物総合カタログ(2017年秋冬号) http://www.recorder.jp/rjpcatalogue.pdf ■目次■  <ごあいさつ> 1 ドイツからの秋紀行 [そう楽舎] (10/5 大阪 10/7 兵庫) [再掲] 2 カメラータ・ムジカーレ「バロックの午後」(10/8 東京) 3 深まる秋とバロックの調べ [水越美鈴] (11/5 兵庫) 4 驚きのコラボ! [音絵沙織] (11/25 東京) 5 2017年10月の新刊 6 編集後記 ……………………………………………………………………………………………… ★1「ドイツからの旅紀行」 (10/5 大阪 10/7 兵庫) [再掲] ………………………………………………………………………………………………  バロックオーボエ&リコーダー奏者、赤坂放笛さん主宰の「そう楽舎」公演。 テレマン生誕250周年の記念するオール・テレマンのプログラムです。 http://www.recorder.jp/events/171005.htm ……………………………………………………………………………………………… ★2 カメラータ・ムジカーレ「バロックの午後」 (10/8 東京) ………………………………………………………………………………………………  40年もの長きにわたり活動を続けていらっしゃる古楽アンサンブル「カメラー タ・ムジカーレ」の演奏会です。 http://www.recorder.jp/events/171008.htm ……………………………………………………………………………………………… ★3「深まる秋とバロックの調べ」 [水越美鈴] (11/5 兵庫) ………………………………………………………………………………………………  兵庫を拠点に活動されている水越美鈴さんのコンサート。「音と絵のコラボ! また、お花のプレゼントをご用意致しました」とのことです。 http://www.recorder.jp/events/171105.htm ……………………………………………………………………………………………… ★4「驚きのコラボ!」 [音絵沙織] (11/25 東京) ………………………………………………………………………………………………  首都圏で活躍されている音絵沙織さんが出演される、異色の楽器組み合わせに よるライブです。「シャンソンあり、邦楽あり、クラシックあり、ジャズありの 盛り沢山」 http://www.recorder.jp/events/171125.htm ……………………………………………………………………………………………… ★5 2017年10月の新刊 ………………………………………………………………………………………………  10月は1タイトル(+1)がリリースになります。(+1は同一内容のA5版 製品です。) ■新実徳英 リコーダー・ソングブック 2 http://www.recorder.jp/piece/2/2186.htm 数多くの合唱作品などで知られる新実徳英氏に新潟のリコーダー愛好家・田辺伸 五郎氏が委嘱した作品です。合唱曲集「白いうた 青いうた」から選んだ3曲を 鍵盤楽器とリコーダーのために改作したもので、心に響く旋律と驚くべき洗練が すばらしい作品です。 ……………………………………………………………………………………………… ★6 編集後記 ………………………………………………………………………………………………  10月25日に、全音から、樹脂製アルトリコーダー「新ブレッサン」G-1A が発 売になります。  これは日本最高のリコーダー製作家と目される平尾(山岡)重治氏と、同じく 世界的なリコーダー製作家、竹山宏之氏が共同で開発されたということです。  詳細は全音さんのサイトに譲りますが、従来の樹脂製リコーダーの限界を打ち 破る画期的な楽器に仕上がっているのではないか、と期待できる発表内容になっ ています。 https://www.zen-on.co.jp/music_news/new_bressan/  そして、サイトでは触れられていませんが、先日東京で行なわれた製品発表 会では「バロックピッチ用の替え管」の発売計画にも言及されていたようです。 最初は木製で発売し、様子をみて樹脂製も考えるらしい、という情報もあります。  この点については公式の発表がないのでまだ何とも言えませんが、もし実現 すれば、これまた画期的なことになります。   *    *    *    *    *    *    *  ところで、ご存知のかたもいらっしゃると思いますが、RJPも「樹脂製リコー ダーのためのバロックピッチ用替え管」の開発をこころみたことがありました。 しかし、結局は実用的なレベルにまで仕上げることができず(まぁ当たり前で しょうか)、断念した経緯があります。季刊リコーダーでまで「開発中」と、 話してしまっていたのですが。  この件は、「よくもまぁ、自分にもできるかも知れないと思ったものよ」と いう点で、「石田の身の程知らず」に関する近年の最高(?)の例になってし まったかも知れません。  でも、石田が試みて断念した「樹脂製リコーダーのためのバロックピッチ用 替え管」が、山岡・竹山という日本最高のリコーダー製作家の手で実現するか も知れないのですから、正直、私は「失敗・断念」して良かったなーと思いま す。だって、なまじ「何とか成功」などしていたら、「全音製替え管」が出た 瞬間に無用のものになり、買ってくれた人は「あちゃーこんなの買わなきゃ良 かった」と思うことになったでしょうから (^_^;  なにしろ、これは「独奏リコーダー」愛好家にとっては、真にビッグなニュ ースだと言えるでしょう。おそらく、世界中のリコーダー奏者(プロを含む) から多数の引き合いがあると思います。   *    *    *    *    *    *    *  しかし、実は、この「替え管」、樹脂製で何千本も製造して採算性を確保す ることが、果たして可能なのかどうか。私は懸念しています。樹脂製製品は、 最初に金型を起こす費用が大変なので、かなりの本数が出荷できないと採算が とれないのです。「応援のためのクラウドファンディング(予約を募るような 意味合いの)ができないか」など、「フェイスブック」のリコーダーグループ で話が出たりもしていましたが、それについても、私はやや悲観的です。  価格設定にもよると思いますが・・・どうも皆さん、替え管なんて中部管だ けなんだから、2000円か、せいぜい3000円・・・と思っているフシがある。  私は「それではきっと辛い」と思うのです。せめて8000円から1万円ぐらい は、喜んで出してあげてほしいと思う。  ですが、たぶん、全音さんも、樹脂製なら3000円前後のお値段を考えている ことでしょう。ソプラノよりソプラニーノのほうが安くないと承知できないの が消費者です。「中部管だけ」の、バロックピッチ用替え管に、GA-1本体(つ まり頭部管・足部管まですべて揃ってグリスや掃除棒・ケースまでついている) のお値段であある「3200円」よりも高い値段をつけるのは、「無理。消費者が 受け入れない」と判断しているのではないかと思います。  だとしたら、やはり、かなり大変でしょうね。  とにかく、全音の「新ブレッサン」は、間違いなく「持っておくべき楽器」 でしょう。山岡・竹山のお二人が、自分の名前を出させたのですから、それは 確実です。そして、その楽器に用いる「バロックピッチ用替え管」が、期待通 りの品質のものとして提供されるのなら、1万円でも安いと私は思います。私 なら、2万円ぐらいでも断然「買い」です。  せめて「バロックピッチ替え管」の可能性に歓迎の声を挙げている皆さんが、 みんなそれぐらいに思っていたら、全音さんも、はるかに製造に踏み切りやす いと思うのですが。 (RJPディレクター 石田誠司) ------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                             120号 2017. 9. 26. ------------------------------------------------------------------------ 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※リコーダーJPからの配信は「B.C.C.配信」です。