-----------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                          129号 2018. 6. 24. ----------------------------------------------------------------------- ★ごあいさつ★    大阪で地震がありまして、社のほうもかなり揺れましたが、被害というほど のことは社についてはありませんでした。被災なさった皆様に心からお見舞い 申し上げます。(小学生の女の子かわいそうでした・・・)  いつもご愛読ありがとうございます。RJPメールマガジン、第129号をお届け いたします。 RJP刊行物総合カタログ(2018年春夏号) http://www.recorder.jp/rjpcatalogue.pdf ■目次■  <ごあいさつ>  1 鈴木俊哉レクチャーコンサート「バロックと現代」(2019/6/28 広島)  2 ひとときの音楽 バロックの三巨匠[早川廣志](2018/6/30 7/1 宮崎)  3 バロック音楽の花束 リベラバロッコ (2018/7/1 北海道) [再掲]  4 セコンダ・プラティカ来日公演 (2018/7/11 東京、7/14 神奈川) [再掲]  5 リコーダーコンサート 中村栄宏×カプリチオ(2018/7/14 東京)[再掲]  6 600年の音楽史を辿る [山岡重治、太田光子] (2018/7/26 長崎)  7 The Gift of Muisc 〜Summer〜 [中村栄宏] (2018/7/31 宮崎)  8 SHOW CASE [中村栄宏]  (2018/7/29 神奈川 2018/8/4 三重)  9 バロック音楽の夜明け [濱田芳通、西山まりえ] (2018/8/25 山形) 10 クープラン賛 [赤坂放笛、森本英希、神谷徹] (2018/8/31 大阪) 11 2018年7月の新刊 12 編集後記 ……………………………………………………………………………………………… ★1 鈴木俊哉レクチャーコンサート「バロックと現代」(2019/6/28 広島) ………………………………………………………………………………………………  エリザベト音楽大学が、開学70周年を記念して開催しているコンサートシリー ズの一環として行なわれます。これは安い!(1000円) お近くならぜひ。 http://www.recorder.jp/events/180628.htm ……………………………………………………………………………………………… ★2 ひとときの音楽 バロックの三巨匠[早川廣志](2018/6/30 7/1 宮崎) ………………………………………………………………………………………………  リコーダー&フラウト・トラヴェルソの早川廣志さんが関西からチェンバロの 澤朱里さんを招いてのコンサート。歌もあって多彩な内容です。宮崎市、延岡市 の2公演。 http://www.recorder.jp/events/180630.htm ……………………………………………………………………………………………… ★3 バロック音楽の花束 リベラバロッコ (2018/7/1 北海道) [再掲] ………………………………………………………………………………………………  北海道で活動する古楽グループ、「アンサンブル・リベラ・バロッコ」の演奏 会です。超名作ばかりを並べた豪華なプログラム。 http://www.recorder.jp/events/180701.htm ……………………………………………………………………………………………… ★4 セコンダ・プラティカ来日公演 (2018/7/11 東京、7/14 神奈川) [再掲] ……………………………………………………………………………………………… セコンダ・プラティカは、オランダを拠点に活動し高い評価を得ている古楽アン サンブルとのことです。初の来日公演。東京公演と横浜公演があります。 http://www.recorder.jp/events/180711.htm ……………………………………………………………………………………………… ★5 リコーダーコンサート 中村栄宏×カプリチオ(2018/7/14 東京)[再掲] ………………………………………………………………………………………………  「カプリチオ」は、2008年・2009年に活動していた「伝説のリコーダーアンサ ンブル」なのだそうです。新鋭・中村栄宏さんのソロとの2部構成。 http://www.recorder.jp/events/180714.htm ……………………………………………………………………………………………… ★6 600年の音楽史を辿る [山岡重治、太田光子] (2018/7/26 長崎) ………………………………………………………………………………………………  大家・山岡先生と、いま最も充実している太田光子先生のデュオ。中世、ルネ サンス、バロック、ロマン派から現代の作品までをたどる趣向のコンサートです。 http://www.recorder.jp/events/180726.htm ……………………………………………………………………………………………… ★7 The Gift of Muisc 〜Summer〜 [中村栄宏] (2018/7/31 宮崎) ……………………………………………………………………………………………… 新鋭・中村栄宏さんの初の九州での公演です。共演の中村有紀子さんの新作を含 むプログラム。 http://www.recorder.jp/events/180731.htm ……………………………………………………………………………………………… ★8 SHOW CASE [中村栄宏]  (2018/7/29 神奈川 2018/8/4 三重) ………………………………………………………………………………………………  新鋭・中村栄宏さんは現代曲の名手として知られています。ワキマル・ジュン イチ氏の新作をふくむ意欲的なプログラムで、横浜・三重の2公演。 http://www.recorder.jp/events/180729.htm ……………………………………………………………………………………………… ★9 バロック音楽の夜明け [濱田芳通、西山まりえ] (2018/8/25 山形) ………………………………………………………………………………………………  ユニット「アントネッロ」で活躍している濱田芳通氏と西山まりえ氏による サロンコンサートです。 http://www.recorder.jp/events/180825.htm ……………………………………………………………………………………………… ★10 クープラン賛 [赤坂放笛、森本英希、神谷徹] (2018/8/31 大阪) ………………………………………………………………………………………………  バロックオーボエ&リコーダー奏者・赤坂放笛さんの「そう楽舎」の公演。 気合の入った企画です。必聴! http://www.recorder.jp/events/180831.htm ……………………………………………………………………………………………… ★11 2018年7月の新刊 ………………………………………………………………………………………………  7月は3タイトル(+1)がリリースになります。(+1は同一内容のA5版 製品です。) ■テレマン 装飾範例つきアルトリコーダーソナタ 第12番 http://www.recorder.jp/piece/1/1041.htm  大作曲家・テレマンが愛好家・学習者のために即興的装飾の範例を示してく れた Methodische Sonaten のシリーズ、最後の第12番です。これえシリーズは 完結しました。 ■パブロ・エスカンデ 2本のリコーダーのための 3つの風の対話 http://www.recorder.jp/sheet/f035.htm  パブロ・エスカンデはアルゼンチン生まれの作曲家。日本テレマン協会の依 頼でバッハの「マルコ受難曲」の復元構成を行なったことで有名です。本作は リコーダー奏者・制作家の斉藤文誉氏に献呈された2重奏曲です。現代奏法も 含む、チョイト難しそうな曲です (^_^; ■リコーダー音楽叢書 シックハルト ソナタ集 第7巻 http://www.recorder.jp/classic/sr/sr098.htm  シックハルト「すべての調による24のソナタ」より、第19番から21番までを 収録しています。 ……………………………………………………………………………………………… ★12 編集後記 ………………………………………………………………………………………………  今年は「クープラン生誕350周年」で、かつ、「バッハ世代」の「生誕333周年」 になるんですね。  過去にも、そのテの記念年に当たっていたことがあったのですが、かなり(ま あ3年とか)前から計画して準備しないと、出版屋が記念年に合わせた企画など 発表できるものではありません。「リチギだが無計画的」なイシダには無理とい うものです(^_^;  しかし、ちょうどクープランについてはチョット考えていたことがありまして。  フランスバロックではボワモルティエを贔屓にしているRJPですが、実は、クー プランは、トリルとモルデントはやたらたくさん書いたものの、のちの人たちほ ど面妖な「自分流装飾記号」を楽譜に書いたりしていないようですので、やや好 意を持っています。  それで、フトした思い付きで  ★クープランの「王宮のコンセール」を、C管用の移調譜で作る というのを、やってみようかなーと思っています。  「C管用の移調譜」というのはどういうことかと申しますと・・・  原曲は2段譜で、最低は鍵盤奏者が1人で弾くこともできそうですが、まぁ、 「旋律楽器群」と「通奏低音群」のための曲と考えてよいのだと思います。 そこで、これを「通奏低音=チェンバロ」と、「旋律楽器=リコーダー」で演奏 しようというわけですが、原曲は、音域的にD管のフラウト・トラヴェルソなら 演奏できるように書いているようなのです。  そこで、アルトリコーダーで演奏するとすれば、3度(音2つ分)ぐらい高く 書き換える(移調する)のですけれども、まぁそれはそれでやってもいいのです が、今回は、むしろ2度(1音)下げて、テナーリコーダー(またはソプラノリ コーダー)でちょうど吹ける、という形にしてみようかと。  なぜなら、噂によりますと、当時のフランス王宮では、現在よりもだいたい2 度低い(1音まるまる低い)、A=392Hz ぐらいのピッチで音楽を演奏したらし いのです。このピッチを古楽のほうでは「ヴェルサイユピッチ」などと呼びます。 したがって、元の楽譜を1音下げて、それをテナーリコーダーを使って演奏すれ ば、「ヴェルサイユピッチで演奏した場合の実音」と同じになるわけなのです。  そういうわけで、ここはひとつ、1音下げた移調譜によって、C管で演奏する ことによって、「ヴェルサイユピッチによる原調演奏!」という気分(ていうか ホントなんですけども)に浸るというのも、悪くないのではないか。  アルトリコーダーをとくに贔屓にして推薦しているRJPではありますが、まぁ、 D管のテナーリコーダー(ヴォイスフルート)もしだいに普及してきていますし、 古楽系リコーダーはますます盛んになっていますので、  ★テナーリコーダーを、ヴェルサイユピッチのヴォイスフルートとして使って   フランスバロックの(横吹きフルート用の)曲をガンガンやっちゃおう と思う人たちのお手伝いもできれば、と思った次第です。  「生誕350年を記念してリリース!」とは行かず、「生誕350年と聞いて、 あわてて制作に着手!」という、何とも締まらない話ではありますが、どうか応 援いただけましたら幸いです。 (RJPディレクター 石田誠司) ------------------------------------------------------------------------  リコーダーJP メールマガジン                             129号 2018. 6. 24. ------------------------------------------------------------------------ 編集・発行 リコーダーJP http://www.recorder.jp info@recorder.jp ※このメールマガジンは、お申し込みにより配信しています。もしも間 違いやいたずらの登録により配信がなされている場合や、購読を停止 される場合は、リコーダーJPダイレクトの皆様ならば、お手数ですが、  上記 info@recorder.jp まで「メールマガジン不要」などの題でメー  ルでお知らせください。「まぐまぐ」からお申し込みいただいた皆様  は、  http://www.recorder.jp/magazine_mag2.htm  から配信停止のお手続きをお願いいたします。 ※リコーダーJPからの配信は「B.C.C.配信」です。