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J. C. ペープシュ

〜〜「乞食オペラ」でヘンデルを圧倒〜〜


★「乞食オペラ」の作者★

 ヨハン・クリストフ・ペープシュは1677年にベルリンで牧師の家に生まれました。1698年にアムステルダムに移り、そこに2年ほどいたあとはイギリスに渡って、多面的な音楽活動をおこないつつ生涯をイギリスで過ごしました。ペープシュの作曲作品の中でもっとも有名なのは「乞食オペラ」という英語で書かれた風刺音楽劇(台本ジョン・ゲイ作)です。この作品は1728年に初演されると圧倒的な人気を博し、ヘンデルのオペラ劇場を閉鎖に追い込んだほどでした。

 「乞食オペラ」は、『ガリヴァ―旅行記』の作者として有名なスウィフトの勧めでつくられたといわれる、ゆかいな政治風刺劇でした。挿入歌のメロディーとしては当時のよく知られた歌謡などをたくさん取り入れ、レチタティーボを廃して歌以外のところはセリフを語るようになった、たいへんわかりやすいスタイルを創始したのです。

 これが後に、ドイツ・オーストリアでモーツァルトの「魔笛」など数々の名作を生んだ「ジングシュピール」の原型になったといわれ、さらには今日のミュージカルにもつながるものだと言えます。その意味で、音楽史的に重要だというだけではなく、作品としても最近でも映像メディアなどで取り上げられ、人気を博しています。大きな影響力も持ち、ブレヒトの『三文オペラ』も、この作品にインスパイアされて生まれたものです。


★「古楽アカデミー」創立★

 ペープシュはまた、音楽学者としても重要な仕事を残しました。1713年にオクスフォード大学で音楽博士となったペープシュは、1726年には「古楽アカデミー」(Ancient Music Academy)を設立し、16世紀などの古い音楽の復興・研究に努めました。いわば「古楽」の草分けのような人です。1970年代にホグウッドが設立した同名の団体は、ペープシュのアカデミーを受け継いで名づけられたものです。


★ペープシュのリコーダーソナタ★

 ペープシュは代表作「乞食オペラ」をはじめとする劇場作品のほか、宗教曲・器楽曲と、幅広いジャンルの作品を残しました。
 その中にあって、アムステルダムで出版された「6つのアルトリコーダーソナタ」は、年代が不明ですが、おそらくアムステルダムに住んでいた1600年代末に書かれたものだろうと推定されています。後期バロックの黎明期に生きていたペープシュの、古雅な良さと新鮮な感覚とが共存するすぐれた作品集で、ブリュッヘンやマンロウなど大家たちもこぞって演奏会や録音で取り上げてきました。すばらしい気品と、ハッとさせられるような新鮮さの共存するペープシュのソナタは、まさにリコーダー音楽の宝に数えられます。



リコーダーJPがご提供できるペープシュ作品
アルトリコーダーソナタ 第1番 ハ長調
アルトリコーダーソナタ 第2番 ニ短調
アルトリコーダーソナタ 第3番 ト長調
アルトリコーダーソナタ 第4番 ヘ長調
アルトリコーダーソナタ 第5番 変ロ長調
アルトリコーダーソナタ 第6番 変ロ長調

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