ソナタ ハ短調 作品1の4
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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
RG-033 リコーダー用 900円+税(絶版)
SR-015 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円8税込)
★解題★
F.バルサンティの「リコーダーと通奏低音のための6つのソナタ 作品1」は、1724年にロンドンで出版され、早くも1727年に再版された、当時イギリスの人たちに人気を博したすばらしい曲集です。
バルサンティは楽器の演奏にも精通していたためかどの作品も楽器の特性によく合うようにつくられているといわれます。それだけではなく、楽想が豊かで輝かしく、演奏してもきいてもほんとうに楽しい、すぐれた作品がそろっています。また、曲によってはたいへん緻密に装飾を書き残しており、これは当時の「イタリア的装飾」のお手本としても非常に貴重なものです。
★解説★
4つの楽章から成り、緩・急・緩・急の構成です。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)4分の4拍子。通奏低音と掛け合いになる短いフレーズが頻繁に出てくるのが特徴的です。また「ナポリ2度」和音の響きも好んで使われていて、これは他の楽章にも共通するこの曲のトーンをかたちづくっています。
第2楽章はコン・スピリート(元気に)4分の3拍子。通奏低音が1小節遅れて笛パートを模倣するようなつくりが基本になっていて、おもしろく作られています。少し意外性のある音もよく出てきますし、最後はすこしユーモラスに笛と低音がユニゾンになって終わります。
第3楽章はシチリアーナでラルゴ(幅広く)、4分の6拍子。たいへんメロディックに作られていて、「ベートーヴェンが作ったと言ってもおかしくない」(Kさんの評)ような、ロマン的な味わいがあります。本作品の白眉かも。
第4楽章は2分の2拍子のガボットで、アレグロと指定されています。トリルが多くてちょっと大変ですが、軽妙な味があっておもしろい曲です。後半は繰り返しの指定がないのですが、リコーダーJP版では繰り返しを行なってみました。この楽章も最後は笛と低音がユニゾンになります。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−1)
第2楽章(C−3)
第3楽章(B−1)
第4楽章(C−2)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:Maria Fogel さん チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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