室内嬉遊曲 第1番 ヘ長調
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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
RG-131 リコーダー用 900円+税 絶 版
2131 リコーダー用 1800円+税
SR-071 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込み)
★解題★
ボノンチーニの器楽作品は若いころのものがほとんどなのですが、この「室内嬉遊曲集(DIVERTIMENTI
da CAMERA)」は1722年の出版で、おそらく作曲家として脂の乗り切った50歳前後のころ、ロンドンに移って間もなくに書かれた8曲から成る曲集です。このころがボノンチーニの名声の絶頂に達したころでもありました。
「嬉遊曲」というのは気晴らしのために演奏される気楽な音楽というほどの意味で、18世紀にさかんに書かれ、おもに貴族たちの食事の席や社交の場で、あるいは祝い事の折などに演奏された多楽章形式の器楽曲です。編成は大小さまざま、まったく自由で、小はピアノソロのための嬉遊曲(ハイドンなど)やピアノ連弾の曲(シューベルト)から、いくつかの楽器のアンサンブルによる室内楽形式の作品、そして大は管弦楽団による作品まで、いろいろとあります。モーツァルトは生涯のさまざまな機会に20曲ほどのすばらしい嬉遊曲を書きました。19世紀に入るとしだいに書かれなくなっていきましたが、のちに20世紀になってからバルトークやストラヴィンスキー、レナード・バーンスタインなどがこの名を冠した作品を発表しています。
もともと嬉遊曲とは室内向けの音楽なのに、ボノンチーニはさらに「室内」を表す語を加えた題としたわけですが、それ自体あまり深い意味はないと思われます。詳しくいうと「ヴァイオリンまたはフラウト(=アルトリコーダー)のための室内嬉遊曲集」で、内容的には通奏低音つきソロソナタ集とみなして全く差し支えのないものです。そして、これをチェンバロ独奏に編曲した楽譜も出版されていたことは、この作品集に対する当時の人気ぶりを証する事実だと言えるでしょう。
★解説★
ヘ長調で4つの楽章から成り、緩・急・緩・急の「教会ソナタ」形式で書かれています。
第1楽章はラルゴ(はば広く)、4分の4拍子です。音階的に下る動きに特徴のある低音に乗ってキメ細かく歌っていきますが、たった14小節という短い間に、いったい何度転調するのかと思うほど転調が多く、斬新な印象を受けます。
第2楽章はコン・スピリート(活気をもって)、4分の3拍子です。元気よく独奏楽器が出発したのを低音が1小節遅れで追って始まり、調子よくにぎやかに音楽が進みます。途中、何度かたいへん際立つヘミオラ(2小節のあいだ2分の3拍子のようになる技法)がはさまれます。
第3楽章はレント(ゆっくりと)、4分の3拍子です。のびのびと歌い始めますが、後半になると一瞬短調の影が指し、同時に調性も少し滑るように移り変わって面白い味を出しています。
第4楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の2拍子。2小節の特徴的なリズミックなモチーフを扱い、かろやかに全曲をしめくくります。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章 (B−2)
第2楽章 (C−1)
第3楽章 (B−1)
第4楽章 (B−3)
※カッコ内は指回り難度 です。
※リコーダー演奏: :石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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