G. B. ボノンチーニ
〜〜ヘンデル派と激しく争ったイタリア人〜〜
★数奇な生涯★
ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニは、1670年にイタリア半島のつけ根の中心あたりにあるモデナという町で音楽家一家に生まれました。父やパオロ・コロンナの薫陶を受けて早くから才能をあらわし、弱冠18歳でボローニャの聖ジョヴァンニ大聖堂の楽長に就任しました。その後ローマ、ウィーン、ベルリンを経て1720年にロンドンに招かれ、マールバラ公爵の保護を受けて、おもにオペラ作家として活躍しました。当時のイギリス人たちからはアレッサンドロ・スカルラッティに次ぐ巨匠とみなされていたそうです。
しかし、王家を後ろ盾とするヘンデルの派と激しい争いになるなか、アントニオ・ロッティの作品を自作として古楽アカデミーに提出した(つまり、まるきりの盗作を行った)との断罪を受けて、ロンドンを去らざるを得なくなりました。この事件の真相はまったく藪の中だそうです。その後、パリ、再びロンドン、そしてヴィーンにも渡り、ヴィーンで1747年に亡くなりました。数々の栄光にいろどられた彼も、最後は貧窮にあえいでいたといわれています。
★室内嬉遊曲集★
リコーダー用作品として、「ヴァイオリンまたはアルトリコーダーと通奏低音のための室内嬉遊曲集」が残されています。
■リコーダーJPから出版のあるボノンチーニ作品■
・室内嬉遊曲 第1番 ヘ長調
・室内嬉遊曲 第2番 ニ短調
・室内嬉遊曲 第3番 イ短調
・室内嬉遊曲 第4番 ト短調
・室内嬉遊曲 第5番 変ロ長調
・室内嬉遊曲 第6番 ハ短調
・室内嬉遊曲 第7番 ホ短調
・室内嬉遊曲 第8番 ト長調
クラシック曲リストにもどる
クラシック作曲家紹介にもどる
HOME