リコーダーJP ボノンチーニ作品


室内嬉遊曲 第4番 ト短調


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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2142 リコーダー用 1800円+税
SR-080 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製 1860円(税込)

RG-142 リコーダー用 900円+税 絶版



★解題★

 ボノンチーニの器楽作品は若いころのものがほとんどなのですが、この「室内嬉遊曲集(DIVERTIMENTI da CAMERA)」は1722年の出版で、おそらく作曲家として脂の乗り切った50歳前後のころ、ロンドンに移って間もなくに書かれた8曲から成る曲集です。このころがボノンチーニの名声の絶頂に達したころでもありました。

 「嬉遊曲」というのは気晴らしのために演奏される気楽な音楽というほどの意味で、18世紀にさかんに書かれ、おもに貴族たちの食事の席や社交の場で、あるいは祝い事の折などに演奏された多楽章形式の器楽曲です。編成は大小さまざま、まったく自由で、小はピアノソロのための嬉遊曲(ハイドンなど)やピアノ連弾の曲(シューベルト)から、いくつかの楽器のアンサンブルによる室内楽形式の作品、そして大は管弦楽団による作品まで、いろいろとあります。モーツァルトは生涯のさまざまな機会に20曲ほどのすばらしい嬉遊曲を書きました。19世紀に入るとしだいに書かれなくなっていきましたが、のちに20世紀になってからバルトークやストラヴィンスキー、レナード・バーンスタインなどがこの名を冠した作品を発表しています。

 もともと嬉遊曲とは室内向けの音楽なのに、ボノンチーニはさらに「室内」を表す語を加えた題としたわけですが、それ自体あまり深い意味はないと思われます。詳しくいうと「ヴァイオリンまたはフラウト(=アルトリコーダー)のための室内嬉遊曲集」で、内容的には通奏低音つきソロソナタ集とみなして全く差し支えのないものです。そして、これをチェンバロ独奏に編曲した楽譜も出版されていたことは、この作品集に対する当時の人気ぶりを証する事実だと言えるでしょう。


★解説★

 ト短調で3つの楽章から成っています。

 第1楽章はアンダンテ・エト・アフェトゥオーゾ(歩くような調子で、愛情深く)と指定され、4分の4拍子です。短いテーマを、少しずつ変化を加えながら何度も繰り返し扱いますが、それでいてしだいに興が乗っていくる、ちょっと不思議な音楽。

 第2楽章はノン・タント・プレスト(度が過ぎない程度に速く)、4分の3拍子。付点のリズムを基調とした活発な動きの曲で、たいへん面白く書かれています。

 第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)と指定された8分の6拍子の曲です。第1楽章と同様、何度も同じモチーフを繰り返しているようでいながら、しだいに興が乗ってくるあたり、作曲者の非凡な腕前が伺われます。



※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(B−3)
第3楽章(B−3)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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