リコーダーJP フィンガー作品


ソナタ ヘ長調 作品3−1


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★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
RG-126 リコーダー用 900円+税
(絶版)
2126 リコーダー用 1800円+税
SR-103 リコーダー用 3800円+税
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★解題★

 フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません。題名にははっきりと「DIX SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。

 中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があるほか、楽章の独立性が弱く、全体を一気に続けて演奏されるように書かれている傾向の強いものです。


★解説★

 3楽章から成り、少なくとも2−3楽章は必ず続けて演奏せざるを得ないように書かれています。(全部続けて演奏するのだと思います。)

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。短い前奏のあと、16分音符の動きを中心とする音楽がずっと続きます。おだかやかな印象の曲で、内容的にはややスタティックな印象が強く、ドラマティックな要素は比較的に希薄ですが、後半になるといくぶん激しい動きが多くなってきます。

 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、2分の3拍子で、おそらく第1楽章の2倍のテンポ感で奏するのでしょう。後半、ちょっと独特な感じのヘミオラがあって印象に残ります。

 第3楽章はプレスト(速く)、8分の6拍子です。ジークなのでしょう。第3楽章のテンポをひきついで演奏するのだとすると、かなり速いテンポになります。きわめて精彩に富む曲ですが、リピートについての指示もまったくなく、あっという間に終わってしまいます。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏

全曲通し

難易度
第1楽章(B−3)
第2楽章(B−2)
第3楽章(C−1)

※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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