G. フィンガー
〜〜ボヘミア出身のバロック作家〜〜
★フィンガーの生涯★
ゴットフリート・フィンガーは、1660年ごろ、いまのチェコ共和国にあるオロモウツという町に生まれました。最初はクラヴィーア奏者として認められて地元の楽団で働き、1682年にはロンドンにわたり、国王ジェームズ2世の宮廷楽団に入り、のちにはフリーの作曲家として、ダニエル・パーセルやジョン・エクルズらとともにオペラ作家として活躍しました。
その後、1701年にプロイセン国王フリードリヒ1世の王妃ゾフィー・シャルロッテに雇い入れられてドイツに渡りました。続いてインスブルック出身のカール・フィリップ公爵(のち選帝侯)に「室内楽士」として抱えられ、公に従ってニュルンベルグ、ハイデルベルグを経て1720年にマンハイムに移り、この地で1730年に亡くなりました。
※ 没年について、以前ははっきりしたことが言えていませんでしたが、1730年であることがつきとめられたようなので、訂正しました。(2019/2/8)
★こんにちに残る室内楽作品★
フィンガーが書いた多数のオペラ、祝祭曲、オード、仮面劇などは忘れられましたが、室内楽作品は残りました。リコーダーファンに愛されてきた曲も数多くあります。
フィンガーのソナタ類は、技術的に極端に難しいところがあまりありませんから、初級・中級者から楽しめます。バロック曲入門には最適の作品群だと言えるでしょう。
■リコーダーJPから出版のあるフィンガー作品■
・アルトリコーダーデュオソナタ ヘ長調 作品2-1
・アルトリコーダーデュオソナタ ハ短調 作品2-2
・アルトリコーダーデュオソナタ ハ長調 作品2-3
・アルトリコーダーデュオソナタ 変ロ長調 作品2-4
・アルトリコーダーデュオソナタ ト短調 作品2-5
・アルトリコーダーデュオソナタ ト長調 作品2-6
・アルトリコーダーソナタ ヘ長調 作品3-1
・アルトリコーダーソナタ ハ短調 作品3-2
・アルトリコーダーソナタ 変ロ長調 作品3-3
・アルトリコーダーソナタ ニ短調 作品3-4
・アルトリコーダーソナタ ハ長調 作品3-5
・アルトリコーダーソナタ 変ロ長調 作品3-6
・アルトリコーダーソナタ ヘ長調 作品3-7
・アルトリコーダーソナタ ヘ長調 作品3-8
・アルトリコーダーソナタ ニ短調 作品3-9
・アルトリコーダーソナタ ヘ長調 作品3-10
・アルトリコーダーソナタ ト長調 Walsh版「6つのソナタまたはソロ」第4番
・アルトリコーダーソナタ ニ短調 Walsh版「6つのソナタまたはソロ」第5番
・アルトリコーダーソナタ ヘ長調 Walsh版「6つのソナタまたはソロ」第6番 New!
・ソナタ ハ長調 Moore版二声曲集より
・ソナタ ト長調 Moore版二声曲集より New!
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