リコーダーJP フィンガー作品


ソナタ 変ロ長調 作品3-3


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「リコーダーの底力」


★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
2200 リコーダー用 1500円+税
RG-200 リコーダー用 900円+税
(絶版)
SR-103 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込み)


★解題★

 フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません(一説には1701年ごろ)。題名にははっきりと「DIX SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。比較的やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。

 中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があります。


★解説★

 4つの楽章から成り、すべて速い楽章という独特な構成です。

 第1楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子で、決然としたテーマに始まり、八分音符跳躍の動きから、リズミカルな動き、はなやかな16分音符分散の動きへと続き、最後はまた八分音符の動きに戻ったかと思うとサッと切り上げます。

 第2楽章もアレグロ・4分の4拍子で、16分音符が駆ける快速間あふれる音楽です。同音連打と音階的な動きを組み合わせた2声部の句が随所に用いられて爽快な効果を上げています。

 第3楽章はヴィヴァーチェ(生きいきと)、2分の3拍子で、かなり速いテンポが合いそうです。力強いテーマに始まって気持ちよく進みます。やがて現れるシンコペーションのリズムや変化音(レ♭)が面白い効果を上げています。

 第4楽章はまたもアレグロ・4分の4拍子で、付点の跳ねるリズムを基調とする音楽として始まります。しかし後半途中から、突如、均分リズムの音楽に戻って全曲をしめくくります。このあたりの自在さがフィンガーらしい持って行きかたです。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(C−1)
第2楽章(C−2)
第3楽章(B−3)
第4楽章(B−3)


※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司  伴奏演奏: 石田誠司


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