ソナタ 変ロ長調 作品3-6
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「リコーダーの底力」
★この曲を収録したCDつき楽譜★
2222 リコーダー用 1800円+税
SR-113 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込み)
★解題★
フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません(一説には1701年ごろ)。題名にははっきりと「DIX
SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。比較的やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。
中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があります。
★解説★
たいへん小粒ですが引き締まった佳品です。
第1楽章は、アダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。ていねいに歌っていくとじつに気持ちがよく、凝縮された上質の音楽であることがわかります。最後の2小節では、なにか即興的なフレーズを演奏してもよいのでしょう。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。広い音域にまたがる晴朗なテーマを提示したあと、しだいに細かなリズムに移っていきながら自由に音楽を進めます。「アルベルティ・バス」の音型も登場したあと、収束に入ると、分散和音の鮮烈な一閃が強い印象を残します。
第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、2分の3拍子。ほぼ、拍通りの単純なリズムに終始しますが、後半の強引な転調は独特です(変ロ長調→ハ長調→ト短調でしょうか)。
第4楽章はプレスト(速く)、8分の6拍子で、記載はありませんがジークなのでしょう。前半4小節・後半8小節という構成の、ごく短い終曲です。少しゆっくりめに演奏してバランスをはかるもよし、ことさら速く演奏して「あれ、もう終わり?」感を楽しむも良し。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(C1)
第3楽章(B1)
第4楽章(C1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 伴奏演奏: 石田誠司
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