アルトリコーダー デュオソナタ
ト短調 作品2-5
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
3075 リコーダー用 1800円+税
SR-110 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込)
RL-075 リコーダー用 900円+税(絶版)
★解題★
フィンガーの「2本のアルトリコーダー(Flutes)のための6つの2声のソナタ (Six Sonatas of two Parts for Two Flutes)」は、1688年ごろロンドンでWalshにより出版されました。演奏しやすくてわかりやすい、無類に楽しい曲集となっています。
★解説★
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子。現代(古典派以後)のアダージョとは違い、そう遅くはありません。第1リコーダーによる平明なテーマから始まって、第2リコーダーが模倣しながら寄り添っていく音楽です。
第2楽章はヴィヴァーチェ(生きいきと)、4分の4拍子。第1リコーダーが決然とした感じで下ってくるのに対し、第2リコーダーが細かなリズムの対旋律で答え、以後はこの対旋律での呼び交わし合いを中心として音楽が進みます。技術的には、「ミ♭」をめぐる速い動きが多少難しいかも知れません。
第3楽章は4分の4拍子で、発想記号がありませんが、アンダンテ(歩くように)のような感じでしょうか。第1リコーダーが歌いだしたテーマを第2リコーダーが模倣して始まります。短いなかに、モチーフの反行形を用いるなど手の込んだ仕掛けが盛り込まれています。
第4楽章はポコ・ラルゴ(やや広びろと)、4分の3拍子。現代(古典派)以後のラルゴとは全く違ってかなり速いテンポが合う楽曲です。ちょこまかした動きから始まりますので「これをどうやって広々とやるのか」と思いますが、やがて少しなだらかな動きが出てきて、なるほどと思います。あまり速く始めると最後の方で16分音符が出てきて面食らうことになります。
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
・1 アダージョ
・2 ヴィヴァーチェ
・3 (発想記号なし)
・4 ポコ・ラルゴB1
C1
B2
B3
※リコーダー演奏: 武藤哲也
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