リコーダーJP フィンガー作品


アルトリコーダー デュオソナタ
ハ短調 作品2-2


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。


★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
3072 リコーダー用 1800円+税
SR-107 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 1860円(税込)

RL-072 リコーダー用 1200円+税(絶版)



★解題★

 フィンガーの「2本のアルトリコーダー(Flutes)のための6つの2声のソナタ (Six Sonatas of two Parts for Two Flutes)」は、1688年ごろロンドンでWalshにより出版されました。演奏しやすくてわかりやすい、無類に楽しい曲集となっています。


★解説★

第1楽章
 発想記号がありませんが、やや重い足取りの音楽のようです。第1リコーダーに1小節半遅れて第2リコーダーが4度下で模倣するように入ってきます。多彩なリズムを用いた凝縮された音楽です。

第2楽章
 ヴィヴァーチェ(生きいきと)、4分の4拍子です。第1リコーダーが、やや変則的に「属和音」に乗った感じで駆け出すと、第2リコーダーが似た音型で追随し、以下、対位法的な技法を駆使して、活発に会話しながら音楽が進みます。緊張感あふれる内容で、本作の白眉。

第3楽章
 グラーヴェ(重々しく)、4分の4拍子で、短い間奏曲のようです。第1・第2リコーダーの間で付点リズムと均分のリズムを組み合わせた箇所が独特。最後は属和音に半終止します。

第4楽章
 ポコ・ラルゴ(やや広々と)、4分の3拍子。2小節遅れの同度カノンになっています。高音域から降りてくるテーマで始まり、途中はかなり活発な感じもみせます。

第5楽章
 再びヴィヴァーチェで、4分の4拍子。属和音の響きから始まり、ちょこちょこと動いて高いところに落ち着く、独特な音楽です。全体を繰り返して2度目の終わりが付点二分音符になっているのは、すぐに次の(弱起の)第6楽章に続くという意味なのでしょう(拍数はきちんと合いませんが)。

第6楽章
 再びポコ・ラルゴで、4分の3拍子です。シットリと始まりますが、後半、やや活発な動きをみせて収束に向かう持って行きかたは、やはりやや古風な感じがします。



※ 演奏例がお聴きいただけます

第1楽章
第2楽章 ヴィヴァーチェ
第3楽章 グラーヴェ
第4楽章 ポコ・ラルゴ
第5楽章 ヴィヴァーチェ
第6楽章 ポコ・ラルゴ
B2
C1
B2
B2
C1
B3
※A1〜C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 武藤哲也



フィンガーのページにもどる


HOME

Copyright 2019 RecorderJP Inc. All rights reserved



.