リコーダーJP フィンガー作品


ソナタ ハ短調 作品3-2


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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2133 リコーダー用 1800円+税
RG-133 リコーダー用 900円+税
(絶版)
SR-103 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円


★解題★

 フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません。題名にははっきりと「DIX SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。

 中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があります。


★解説★

 5つの楽章から成り、リコーダーが高低2つの声部を表現しようとする箇所がたいへん多い曲です。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。大きな跳躍進行を含むぜクエンツがゆっくりと下降してくる動きが耳に残る、ちょっと不思議な味わいの曲です。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。16分音符を中心とする活発な感じのテーマを、変化を与えながら何度か扱っていきます。最後は新しく「終結のためのモチーフ」を出してきます。

 第3楽章は再びアダージョ、4分の4拍子。付点のリズムを含むくっきりした感じのテーマで始まり、途中は32分音符によるはなやかなパッセージを挟んで後半は少し動きの多い音楽になります。

 第4楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、2分の3拍子です。堂々とした感じで始まるテーマと、その変奏という構成です。

 第5楽章はプレスト(速く)、8分の6拍子で、ジークふうの音楽です。フレーズの長さが不規則なのと跳躍進行が多いのが特徴です。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−3)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−3)
第4楽章(C−1)
第5楽章(C−1)


※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司  伴奏(ローランド製・電子チェンバロ)演奏: 石田誠司


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