ソナタ ヘ長調 作品3-8
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「リコーダーの底力」
★この曲を収録したCDつき楽譜★
2240 リコーダー用 1800円+税
SR-121 リコーダー用 2800円+税
ダウンロード製品 620円(税込み)
★解題★
フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません(一説には1701年ごろ)。題名にははっきりと「DIX
SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。比較的やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。
中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があります。
★解説★
終曲にチャコーナを置いた珠玉のように美しい傑作です。
第1楽章は、アダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子です。1小節半の短い山なりのモチーフをスッと示しておいて、そこから自然に流れ出すように音楽をくり広げます。通奏低音と対話しながらおだやかに歌い進めることができ、しみじみと音楽演奏の楽しさを感じます。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。速い動きで降りてくるトッカータふうの活発なモチーフをヘ長調で示し、すぐにハ長調で繰り返してしっかり印象づけると、さっそくモチーフの素材を活用しながら展開していきます。ひとしきりの速い動きをしめくくるとき、拍を誤解させて煙に巻いたり、最後は同じ終止の句を3回繰り返すなど、お茶目な一面も。
第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)と指定されたチャコーナです。音階的に下降する4小節の定型低音を繰り返す上で音楽が繰り広げられます。この楽章では面白いことに、前半はニ短調で音楽が進み、短い推移を経て、後半はヘ長調になります。ニ短調のあいだにしだいに音楽が緊迫感を強めていたところで、ヘ長調に移った瞬間、堰を切ったように速い動きの音楽になります(ここはかなり練習を要するでしょう)。そのあと少し沈静化していきながら収束に向かいます。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B2)
第2楽章(C2)
第3楽章(C2)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 伴奏演奏: 石田誠司
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